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NO.98 |
- 例会報告1
タイトル:私の仕事の本当の範囲はどこまで?
担当者: 鵜澤恵子
テーマ:環境
- 例会報告2
タイトル:『教師の仕事』9月~2月例会テーマ決定
担当者: 鵜澤恵子
テーマ:環境
Pédagogieを考える会 NEWSLETTER №98
25/08/2006
みなさま、よい夏を過ごされましたでしょうか?
今号の例会報告は教師の仕事の範囲について。自分の仕事の範囲をきっちり線引きしてみたら、うっかり誰かの仕事の範囲を広げていた!なんてことありませんかぁ? 。。。
講演会情報もお見逃しなく。
私の仕事の本当の範囲はどこまで?
鵜澤恵子さん
テーマ:環境
前回の例会で今回の司会者を明確にしておかなかった事もあって、6月17日の例会では、まずは司会を誰にやってもらうかという話から始まりました。今回のテーマが、前回からの継続性のかんじられるものだったので、やはり鵜沢さんにお願いすることになりました。
はじめに、前回の例会で教師の仕事として出てきた項目のうち主なものを、今回の討論の出発点としておさらいしました。それから、鵜沢さんが用意した Petit Robertの教師の定義を読んで、教師は institutionと学生の間に立つ人 agentであろうと言う事になったのですが、『授業に直接関わらないものであっても、フランス語教育の環境作りに関わる仕事は頑張ってやれるが、周りはそれを雑用とみなしている』のが残念だという小松さんの意見なども出てきました。
次いでグループ討論に入りました。討論の指標として、「どこまで?」というからには優先順位をつける必要がある/優先順位の付け方として、A) 自分として中心におきたいこと、B) これならやってもよい、C) あまり(沢山は)やりたくない、の3段階に分けて考えてみようということになりました。グループ討論の結果として、次のような事が出ました。
A) 最優先事項
Groupe 1:授業に関わる事
授業準備、進み具合に関するアフターケア(再テスト・再説明・仏検受験の相談など)
Groupe 2:授業に関わる事全て
授業そのものや採点など教室内活動すべて/授業準備や宿題の添削
Groupe 3:教師としてやること
授業に関わる事のほかに、小テストやプリントをどこまでやっていいのか?=内容や回数を鑑みる
Groupe 4:授業(と評価)について考える
contrôle continu, 教材を作る、アレンジする
最優先事項として、この他、自分のコンディションを整えると言う意見もでました。
B) やってもよい仕事
ー授業周辺の環境整備ー機材・用紙などの手当
ー仏検及び DELF/DALF の紹介(外部から依頼されたもの)
ー資料配布
ー仏語教育関連の仕事
対学生ー認定試験・留学などの相談
機材購入などの予算獲得
カリキュラム編成
ー長期にわたる個人指導
ー人間関係(時季と量によってはcになる)
会議に出る、忘年会などのお付き合い
(他人の)論文の発送・編集
C) あまり(沢山は)やりたくない仕事
ー推薦状を書く
ー個人の人生相談
(ただし、この種の仕事はふつう非常勤講師には要求されない。)
グループ討論の結果が列挙されたところで、全体討論に移りました。
(A)最優先事項として挙げられた授業に関するの項目は、やり方について考える事が肝要/そのためには興味を持たせるための材料探しを常に心がける事も必要だろう/ただし教材は使い方しだいの部分もあるので、既成の教材を上手く応用したりアレンジしたりする事を考えなければ、という意見も出ました。また、授業そのものに支障を来たさないで、円滑に進めるためには、(授業のやり方にもよるが)疲れすぎない事が大事なので、上記の方法で時間の節約を考えたり、(B)や(C)の優先順位の低い項目に関しては、外注できるもの(機材など)は できるだけ外注するなり、その役割を果たすべき人や部署が他に存在する場合はそちらに任せるなり(人生相談はカウンセラーに相談に行かせるなど)するべきだということになりました。
*
『教師の仕事』9月~2月例会テーマ決定
前回と今回の討議を合わせ、今年度の例会で取り上げたいテーマとして挙げられたのは以下でした。
ーフランス語教師はどんなアピールをしようとしているか?
ー留学指導について
ー推薦状の書き方:どうすれば大学側にアピールするのか?(高校教師の立場から)
ー体の使い方・声の出し方
ー夢の教師像ー理想のキャラ作り
ー学習者の個人差に対応できる教師とは?
*
司会者を前もって決めておかないと、土壇場で時間を無駄にすると言う今回の反省から、まず各テーマの司会者について話し合い、9月からのスケジュールを次のように決めました。
*
9/16
フランス語教師はどんなアピールをしようとしているか?(小松・左合)/推薦状の書き方(川勝)
10/21
留学指導(田中)/学習者の個人差に対応できる教師とは?(各務・安藤・神谷)
12/16
新しいméthodeの紹介(Gäel Crépieux, Philippe Callens)/夢の教師像・理想のキャラ作り(高瀬・西川)
2/17
体の使い方・声の出し方(佐々木)
(いずれも土曜日14h30~17h30 ピアソン・エデュケーション会議室の予定。)
*
(S.S.)
■Péka Info
Aline GOHARD-RADENKOVIC氏
講演会のお知らせ
フリブール大学(スイス)外国語教育研究センター所長Aline GOHARD-RADENKOVIC 教授が、10月に来日します。講演およびアトリエは、以下の日程で行われます。ヨーロッパでは現在、多言語主義について、また外国語の授業で扱う異文化間能力についてどのような議論が行われているのか、きっとダイナミックに話してくれるはずです。お誘い合わせの上ご参加ください。
10/6, 17h-18h30,
京都外国語大学(9号館941)
講演 ≪ Le statut du français dans une Suisse à quatre langues : représentations et paradoxes ≫
10/7, 11h-12h30,
関西日仏学館 (Salle Inabata)
アトリエ ≪ Le rôle des repréesentations dans l'apprentissage d'une langue étrangère : scénarios didactiques ≫
10/8, 14h20-15h50
京都大学吉田キャンパス吉田南総合館北棟
( SJDF秋季大会会場)
講演 ≪ Les nouvelles tendances dans la didactique des langues et des cultures étrangères : l'apport de la didactique du Fle dans le débat actuel ≫
次回のPékaは…
9月16日(土)
14:30~17:20
ピアソン・エデュケーション
102/103会議室 (地階)
(杉並区高円寺南2 - 44 - 5
tel 03 - 3314 - 8181
JR中央線高円寺駅徒歩5分
地下鉄丸の内線新高円寺駅徒歩7分)
http://www.pearsoned.co.jp/
フランス語教師は、どんなアピールをしようとしているか?
(左合桜子さん、小松祐子さん)
大学推薦入試について、高校教師の考えること
(川勝直子さん)
フランス語の教師として学生に伝えようと努めていること、伝えたい事、ふだん皆さん心の中に色々と考えをお持ちだと思います。前半では、そういった思いを腹蔵なく吐き出してください。その中には、その思いを伝える場が思うようになかったり、どう伝えたら効果的かと悩んだりすることもあるでしょう。後半では、そうした場や方法について考えてみたいと思います。
新入生歓迎週間やオリエンテーション・キャンプの資料・シラバス等、討議のたたき台になるものを持参していただければ幸いです。(前もって送ってくだされば、なおありがたいです。)(左合桜子)
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