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NO.41 |
タイトル:内田純平さんによる「実習」に参加した成果について
担当者:
タイトル: うまくいかないクラスに関して
担当者:根岸純
テーマ:構成、クラス運営
キーワード:グループリーダー、役割、コミュニケーション
活性化
PEKA
Pédagogieを考える会
NEWSLETTER №41
le 9 décembre 1996
〒102東京都千代田区紀尾井町7-1
上智大学外国語学部
田中幸子研究室 tél.03 3238
3742
郵便振替口座00120-1-764679 PEKA
■例会報告1
内田純平さんによる「実習」に参加した成果について
1-1.実習後、内田さんからの総括(コメント)をあまり伺うことができなかったので、物足りない感をもった参加者が多かったようですが、当日の内田さんご自身の行動や、実習のプロセスに着目すると、そこから学ぶべき点は多く、授業にも生かせそうです。
1)グループ分けの方法(まず少ない男性をA.B.C...と分けてから女性をA.B.C...に振る)、遅れてきた人を巻きこむ方法
2)時間配分に気を使い、時間を区切ること(私達が授業をする際に生徒に時間の制約を与えると、その時間内で行なおうと努力し、慣れてくる)
3)状況設定を変化させることにより、活動にメリハリがつき、活気が出る(下記figure 1参照)
1-2。実際に実習を体験して感じたこと
1)私達教師は一方的に話すことが多く、communicatifではない。「たずねる、答える、観察する」という3つの立場を体験することにより、面接形式という状況に緊張してみて、生徒の立場を理解することができた。Communicationは、この3つの役割を意識化することが重要であり、その際、表情、しぐさに注目して、相手がどう表現しているかを受け止めるべきである。
2)グループ活動は、ともすると開き手と話し手に分かれがちだが、1人1人が意見をまとめる時間を取ると、各々が自分の意見をしっかりとまとめて、話合いができるようになる。
以上のように、内田さんはご自分がお話をするよりも、実習を用いて、私達自身が何かを引き出せる状況を作ってくださったのだということに皆の意見はまとまりました。私達が感じたこれらのことを内田さんにご報告するとともに、参加者の人数を決定した上での別実習を、次の機会の楽しみにすることにしましょう。また、1年に1度ぐらい、外部の方をお迎えして色々なお話を伺うことは、有意義なことだと思います。
■例会報告2
うまくいかないクラスに関して (根岸純さん)
2-1.根岸さんが今年度担当しているクラス(文科系私立大学昼間部1年生の第二外国語選択必修科目<文法>)は、実は大変うまくいっているそうです。故に、そこに至った半年の努力の成果と、方法を発表していただきました。
1)イ)定期変動指定席の実施くじ引きにより3回の授業が終ると新たに席変え→クラスの雰囲気が盛り上がり、学生の楽しみとなった
ロ)グループ学習→クラスの雰囲気が和やかになり、学生同志で教えあったり、自主的に学ぼうとする
2)理想の授業のために学習者のmotivationを増大させるため、あらゆる手段を教師が講ずるべきである
3)授業をスムーズに進めるための対策
イ)疲れている学生もついてくる活気のある授業(発音をさせたり、グループ学習をさせると眠らない)
ロ)眠っている者、欠席・遅刻する者、私語をする者には、優しく声を掛ける
ハ)宿題は出さず、授業内に解決
二)副教材(カセット、ビデオ、シャンソン、映画)を用いて、授業に変化をつける
4)その他
根岸さんはLeçon 0のプリントを作り、毎時始めの20?30分を用いて文法の授業でも発音に力を入れているそうです。
2-2.その他の方からも少々悩んでいるクラスの例が出ました。
1)再履のクラスで70人登録しているのに、常時20人-30人のみ出席。暗い雰囲気が一年間続いた。
2)四年生専門のクラスだが、就職活動のために、当然のように欠席する→毎時課題を出し、60点以上取らないと単位を与えない、
3)既習者のクラスだが、能力に差がありすぎて、バランスが悪く、授業がやりにくかった。
2-3.以上のことから、Péka独自のスローガンを作ってみましたので皆様参考にしてみてください。
1.定期変動指定席制
2.小テスト(oralも)をしよう(理解度を見るため、出席の代わり)
3.名前を覚える
4.優しく論そう
5.おだてて乗せよう
6.「点をあげないよ」と脅そう
7.教科書以外のものを準備しよう
8.教科書をたどるのはやめよう(教科書は方向づけ)
9.グループワークはいっぱいやろう
10.90分一本勝負はやめよう
11.教師も本当に疲れたら、疲れたといってしまおう
(以上2項K:S:)
■Péka Info
忘年会について
いよいよ年の瀬ですね。となると忘年会ですが、やっと会場が決まりました。根岸純さんが東京中を子細に調査して、これは、というところを見つけてくださいました。それも交通の便のいい新宿です。なかなかNewsLetterが出せずやきもきした甲斐があったというものです。
例によってお忙しい方は忘年会のみの参加も勿論可能です。わかりやすいところとは思いますが、根岸三千代さんがわざわざ地図を制作して下さいましたので参考になさってください。
今年は会場側の都合でどうしても事前に参加人数を知らせなくてはなりません。どうも今回は当日気が向いて、という訳にはいかないようです。急な話で皆さんお忙しいところ誠に恐縮ですが、忘年会に参加される方は12月12日(木)10hから22hの間に必ず野池まで電話、ファックスまたはE-mailでご連絡下さい。ご主人、奥様、恋人、愛人、お子さんなどとご一緒に参加される方も歓迎いたしますので、ご連絡の際には必ず人数(特にお子さんの人数)もお知らせください。
○日時:12月14日(土)19h-
●会場:新宿ワインハウス
新宿3丁目伊勢丹前セゾンプラザ5F
tél。03 5379 5580
●会費:大人¥3,000
子供¥1,500
(いずれも飲み物別)
●参加者連絡先:野池宏美
(H.N.)
次回のお知らせ
●日時:1996年12月14日(土)
14h30?17h30
●会場:上智大学四谷キャンパス7号館12階第6会議室
●テーマ:フランス語教育と異文化理解
(善本孝さん)
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