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NO.30 |
タイトル:Lire les images
担当者:小石悟
テーマ:実践、教材
キーワード:ビデオ、映像、分析、評価
Péka Pédagogieを考える会
NESWLETTER 30
le 10 fév. 1994
〒102東京都千代田区紀尾井町7-1
上智大学外国語学部
田中幸子研究室
tél 03 3238 3742
郵便振替口座O0120-1-764679 PEKA
■例会報告
Lire les images (小石悟さん)
昨年の12月10日の例会では、小石悟さんによる「Lire
les images」というタイトルの発表が行われました。発表の目的は、「教師が普段何げなく使用しているビデオについて、もう一度考え直してみる」ことでした。
まず、教材に使われている映像についての問題点が話し合われました。その問題点とは、以下のとおりです。
(1)学生は自分の興味のあるものしか見ていない。教師が見て欲しいと思っている部分には、注意を払っていないことがよくある。
(2)教育用に作られたビデオには、退屈なものが多い。
(3)教師は、書かれた教材に対しては批判をよくするが、映像による教材に対しては、あまり批判的な態度をとらない。
次に、例会参加者が、実際にビデオ映像を「音無し」で見る実験が行われました。音無しでみることによって、普段気づかない問題点を発見する試みです。実験に使われた映像は、3種類ありました。フランスのテレビコマーシャル・ニュース番組・ドキュメンタリー番組です。
コマーシャルの実験では、(1)どのような印象を受けたか?、(2)なぜそのような印象を受けたのか?、(3)制作者の意図は何なのか?、の3点について意見が交換されました。この実験によって、コマーシャルにとって肝心な部分が見逃されていたり、見る人によって見る部分が全く異なっていることがわかりました。
ニュース番組の実験では、そのニュースの場所・話題・問題点・原因・展望を、音無しで推測する作業が行われ、なぜそのように推測したのかが話し合われました。
最後に、ドキュメンタリー番組からの映像を見ながら、その教育的利用法について、案が交換されました。使われた映像は,ある事件を追う新聞記者の話でした。いくつかの具体案が出され、さらに議論が「いかに学習者に活発に発言させるか」という方向に進み、実践的な知識の得られる例会となりました。
(M.L)
■Péka Info
兵庫県南部地震(阪神大震災)について
1月17日に起こった兵庫県南部地震(阪神大震災)で関西学院大学の中川努さんが不幸にもお亡くなりになりました。フランス語教育の分野でも計り知れない損失で本当に自然は理不尽だという思いを禁じ得ません。謹んでお悔やみ申し上げます。
関西方面にお住まいのPékaの方々の中にもこの度の阪神大震災に遭われ被災された方がいらっしゃいます。心からお見舞い申し上げるとともに、お力を落とすことなくなるべく早く以前の笑みを取り戻して例会に顔を見せてくださいますよう願っております。
先日小石さんから義援金のお願いが届いたことと思います。郵便振込口座の番号が決まりましたのでお知らせします。皆さんできる範囲で大いに協力しましょう。
●口座番号:00220-5-31514
●口座名:フランス語関係震災支援金
(H.N.)
■Péka Info
NewsLetterの送付について
前号でお知らせしましたようにこの号から送付先を希望者だけに限らせていただきました。
(H.N.)
次回のお知らせ
●日時:2月25日(土)14h30
●会場:上智大学四谷キャンパス7号館12階第3会議室
●テーマ:Les jeux dans la classe(飯田良子さん)
日仏学院で好評のieuxを紹介してくださいます。
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