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NO.214 |
日時:2025年10月18日(土)14時30分〜17時30分
教室:早稲田大学 早稲田キャンパス11号館 905号室(演習室)
(11号館は 1階にファミリーマートがある建物です。エレベータで 9階にお越しください)*Zoomでの参加をご希望の方は、10月16日(木)までに以下のフォームからお申し込み下さい。https://forms.gle/ByCsPmXsq7qB1qAP8
早稲田キャンパスへのアクセス:
https://www.waseda.jp/top/access/waseda-campus
キャンパスマップ:
https://www.waseda.jp/inst/student/assets/uploads/2020/08/15_campusmap_2020.pdf◆ テーマ:「自己紹介」をどう教えるか ─マンネリからの脱却─
今年度は、各例会でTP (travaux pratiques : 授業案等作成演習)を実施することになっています。
「自己紹介」は学習初期によく取り入れられる活動ですが、繰り返し教えていると、やり方がワンパターンになってはいないでしょうか。SNSの発達など学習者を取り巻く環境が変化する中、教え方にもアップデートが求められるかもしれません。
10月の例会では、現代において「自己紹介」をどう教えるかについて考えていきたいと思います。教材としてTotem 1 (Hachette) をまずは検討しますが、別の教材の持ち込みも歓迎します。(提案と進行:加藤美季子)
05/10/2025
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PEKA (ペダゴジーを考える会) News Letter no.214
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加入者名:PEKA
■□■ 次回例会のご案内 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
日時:2025年10月18日(土)14時30分〜17時30分
教室:早稲田大学 早稲田キャンパス11号館 905号室(演習室)
(11号館は 1階にファミリーマートがある建物です。エレベータで 9階にお越しください)*Zoomでの参加をご希望の方は、10月16日(木)までに以下のフォームからお申し込み下さい。https://forms.gle/ByCsPmXsq7qB1qAP8
早稲田キャンパスへのアクセス:
https://www.waseda.jp/top/access/waseda-campus
キャンパスマップ:
https://www.waseda.jp/inst/student/assets/uploads/2020/08/15_campusmap_2020.pdf◆ テーマ:「自己紹介」をどう教えるか ─マンネリからの脱却─
今年度は、各例会でTP (travaux pratiques : 授業案等作成演習)を実施することになっています。
「自己紹介」は学習初期によく取り入れられる活動ですが、繰り返し教えていると、やり方がワンパターンになってはいないでしょうか。SNSの発達など学習者を取り巻く環境が変化する中、教え方にもアップデートが求められるかもしれません。
10月の例会では、現代において「自己紹介」をどう教えるかについて考えていきたいと思います。教材としてTotem 1 (Hachette) をまずは検討しますが、別の教材の持ち込みも歓迎します。(提案と進行:加藤美季子)
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■■■例会報告 (2025/9/20) //////////////////////////////////////////////
<同じ教材をどのような目的で授業に用い、どのようにテストを作問して評価するか>参加者は7名。司会は澁谷さんで、B1のレベル対象のVocabulaire essentiel (Didier)を使用し、L. 5, les relations sociales (pp.35-40)を教材として教案を作るTPをした。
参加者は配布された上記の資料をもとに、授業3回〜5回分(任意)の教案を一人で作る時間が設けられた。教材の練習問題は全部やらなくて良い、語彙に特化する授業にするかどうかは各自に任せる、という指示がされた。司会からのコメント:
- このレベルだと学生が自主学習をしないと検定試験に合格しない。
- フランスではNaturalisationの要件をB1からB2にあげた(日本もフランスと同様に、帰化申請のレベルの引き上げをしたとのこと)。DELFにモチベーションを与えている。
- CLEにも語彙教材はある(C1レベルの教材はCLEにしかない)。
- Didierはフルカラーで絵や写真が多く見た目がいい(学生が喜ぶ)。参加者の教案
Aさん:
B1レベルの授業を担当していないので想像が難しいが以下の教案を作った。
- この課に入る前にpp.36-37は宿題にしてざっと読ませる。p.35からやって、教材を見ないで聞かせ、キーワードをメモしてもらう活動を3−4回やる。Questionsは難しいのでキーワードが出たら内容理解の質問を日本語でやる。この教材の特徴は、最初はopen questionsなのに後でclosed questionsになる。B1だとしても質問が長くて複雑であり、内容理解のために順序をあまり考えていない。だから日本語で内容理解をする。フランス語の質問はもっと簡単なもの、簡単に発話ができそうなフランス語の質問をする。
退職のパーティーについては挨拶する機会があるだろうから、自分なら退職者のAugustinにどんなふうに声をかけるかの会話を二人で作らせる。そのあとは普通にexercicesをする。Exercicesは書く問題はやるかやらないかは未定。
- テストは授業でやったものを一部採用しそのままやる(最初のdialogueかex.2かseminaireから)。穴埋め、V/Fなどの形式にする。p.38のex.1は語彙を覚えるために出したい。その際は選択肢を出しておく。B1レベルなら予習に自分でさまざまなツールを使えるのではと期待。授業ではやるところ、やらないところある。
- 宿題は半数の学生はやると期待し、たとえ学生がやってこなくても大丈夫な形式にする。宿題にした意味は、さまざまなことが煩雑に書いてある字が多い場所を授業で扱わないため。宿題の確認はしないが、しなくても大丈夫なように設計する。Bさん:
B1の学生を教える機会はないが、想像で教案を作成した。
- pp.35-40を一通り授業で見たあと、試験を考えた。p.38の2、7を元にして二人の会話の文を作らせる。テストでは作文をさせる。p.40のseminaireでcollegues同士の会話を書かせる。Document の最初のdialogueを他のシチュエーションにして結婚していたらどうかという設定の会話を考えさせる。スピーチ文では二人の馴れ初めを考えて書かせる。
- 授業中に作文の練習をしておく。テストも作文だと予告しておく。資料や辞書は持ち込み可にする。
- ex 9はこのままではなく、恋愛の話、PACSの話などにスライドさせたらより良いかもしれない。
- p.35からモデル文を使いたい。会話はex.2が使えるかもしれないCさん:
B1レベルの授業を担当していないから想像だが、語彙を増やす目的で授業を3回(人間関係を3つに分けて、仕事、友達、恋愛で分ける)で設計。
- 授業では、みんなで順に読んでいく(発音する)。先に宿題として読んでおくことを指示する。文を読んで、訳すかどうかはその場のレベルによって判断する。クラス人数が多くなければ可能だろう。
- 1回目は仕事に関する箇所をやる。単語以外は、文章が簡単なので読んで単語チェックしてからリスニングする。pp.38-39は適宜仕事関係の問題を抜き出してやる。
- 2回目はrelations amicalesに関するところをまず読む。名詞、動詞を確認、毎回のところでリスニング入れたい(p.38のex.2)。話題が友情から恋愛になるので、次回の恋愛テーマの回に繋げる。まず文章を確認してからリスニングをする、教科書に則る形でやりたい。
- 3回目のリスニングはp.39のex.7をやって最後のまとめにする。
- 試験は4回目に、テキストpp.36-37、リスニング3つの中から穴埋め問題などで単語を書かせたり、書き取りをやらせる。指示としては読んだところ、リスニングしたところから出す。会話の意味理解と語彙を覚えることで準備するように言っておく。Dさん:
通常B1-B2レベルはそれほど担当していないが、プライベートで教えている生徒ならいる。
- 最初のリスニングはまずはV/F問題にする。宿題を与えておく。relations amicalesに関してQCM形式で宿題にする。そのあとでミニテストをする。宿題を出さないと減点となるシステムにする。
- ex.3はマッチさせるだけではなく、文を書かせる。重要な表現についてはそれを使った文を書かせる。
- ex.9は宿題として文を書かせてくる。対象が高校生なのでテーマは友情にする。宿題とミニテストを実施する。様々なツールを使うだろうということを想定している。グループディスカッションにする。誰もが知っているフィクションの中の友情の話にすれば高校生でも書きやすくなるだろう。
- 評価は神奈川県教育委員会によって決められているシステムでやるが、それぞれの項目に分かれていて非常に複雑で大変。Eさん:
目的は語彙を増やすと同時にフランス文化に触れつつリスニングする、基本的なフランス語力をつけることとし、評価はリスニング問題と語彙力をチェックするテストを実施する。教案は以下を考えた。
- relations socialesを3つに分けるとしたら、フランスの教科書ではどのように分類されているか考えさせる(relation amicale, relation amoureuse, relation professionnelle )。それぞれの分野で既に知っている語彙を2、3人で思い出させて準備段階とする。その際に反対語も扱う(pp.36-37を使える; ami/ennemi, mariage/divorceなど)。Entrepriseなど、仕事の語彙では英語の知識を利用できるかもしれないことに気づく。
- リスニング教材を使う前に、学生はまだ会社のことはわからない可能性があるのでドラマなどでそういうシーンを見せる(日本/アメリカ/フランスものは問わない);そこに出てくる語彙(collegue, bureau, chef, assistantなど)を学んでおく。それからリスニング教材を使うがこのexercicesはすぐ使わない、その前に概略理解に関する自作のQCMを入れて、その後でp.35をやってみる。
- 授業3回以降は演習としてp.37以降をやるが、学生のレベルにより進度は変わるだろう。ただこの順番ではやらない。司会と資料を準備した澁谷さんは、担当した授業では以下ように授業を行っている。
- 人数が少ないクラスは、自習ベースでやらせる。40人のクラスでは最初から順番にやる。
- Ex.1はやりやすいが、ex.7、8、9を飛ばした。文を作らせるところは重要である。参加者からは、試験にこだわってきた澁谷さんに対して以下の質問が出た。
◇ 試験では、学生がどんな点数を取得するのを目指すのか?
「フランスは20点方式で、半分の10点で合格だが、日本は100点中60点が合格の方式と違う。その中で、全員が100点を取れるテストを実施する先生もいるが、自分は批判的である。日本の教科書を使うと100点を取る人が出るが、フランスの教科書を使うと成績分布が40から80点になり、100点を取る学生も出ない。公平性の点から100点が取れない試験を作るようにしている。」
これに関して、参加者からは試験のテクニックと丸暗記する能力に長けた学生が100点を取るのかもしれない、丸暗記を批判しているが、語彙は暗記が大事な部分もある、というコメントが出た。
◇ 何を目指してvocabulaireを教えているのか?この素材でどんなテストを作るのか?
「DELFやTCFの準備段階として使用する目的。文脈から読ませたかったのでこれを選んだ。」
この話題から、今日の教材が古典的FLE教材Mauger bleuの構成を思い出させる。Progressionがなく、ペダゴーグではない人が作った感じ...などの教材の批判へと移行した。
◇ 試験において60点くらいなどの到達の点数を気にするのはなぜか?どれくらい覚えたということが重要だからなのか? どういう意味か?
「暗記問題20点+他のタイプの問題を同様にテストにしていいのかと疑問に思っている。ルーブリック評価まで行きたい。隠れたカリキュラムを成績の中に加味したい」
これに対し、テストのやり方を変更するアドバイスが出た。
また、作文を点数化することが難しいという話題に移行し、最低限の文で完璧に書く人と、たくさん書いてたくさん間違う人をどう評価するか、作文の宿題にAIを使わせないためにどうしたらいいのかという話題に移行した。
(HN)
2025年度の例会日程は、以下の予定です(いずれも土曜日 14:30から17:30まで。変更になる場合もありますので、毎回の案内をご確認ください)。
10月18日(Totem 1を用いた授業設計)
12月20日(AIをどのように使うか)
2026年2月21日(2026年度のテーマ)
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