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NO.213

 

 

日時:2025年9月20日(土)14:30〜17:30(途中入退出は自由)
場所:東海大学 品川キャンパス1号館 1号館2階12会議室(いちにかいぎしつ)
(一時的に wifi の使用ができない会場のため、対面のみの開催です)
https://www.u-tokai.ac.jp/about/campus/campus-shinagawa/ 

◆テーマ:同じ教材からどのような目的でどのようにテストを作問して評価するか
今年度は、各例会でTP(travaux pratiques:授業案等作成演習)を実施することになっています。
9月の例会では、共通のdocument(s) をもとに、どのように試験し採点するかを考えましょう。レベルは中級くらいのものを取り扱う予定です(当日プリントを配布します)。
(提案と進行:澁谷与文) 


07/09/2025

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     PEKA (ペダゴジーを考える会) News Letter no.213
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■□■ 次回例会のご案内 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

日時:2025年9月20日(土)14:30〜17:30(途中入退出は自由)
場所:東海大学 品川キャンパス1号館 1号館2階12会議室(いちにかいぎしつ)
(一時的に wifi の使用ができない会場のため、対面のみの開催です)
https://www.u-tokai.ac.jp/about/campus/campus-shinagawa/ 

◆テーマ:同じ教材からどのような目的でどのようにテストを作問して評価するか
今年度は、各例会でTP(travaux pratiques:授業案等作成演習)を実施することになっています。
9月の例会では、共通のdocument(s) をもとに、どのように試験し採点するかを考えましょう。レベルは中級くらいのものを取り扱う予定です(当日プリントを配布します)。
(提案と進行:澁谷与文) 

 

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■■■例会報告 (2025/06/20) //////////////////////////////////////////////

「同じ教材を1年目と2年目でどのように使い分けるか」

はじめに、1年目と2年目のちがいについて概観した。
きっかけとして司会者が、コミュニケーションシラバスの場合の大学1年生と2年生の学習目標に関して、以下の例を示した。
◇ 1年生
<機能>
あいさつ/名前、職業、出身地、国籍/住んでいる場所、働いている場所/好きなこと/話す言語、勉強していること/年齢/1週間にすること・週末にすること・行く場所/人や物の描写/買い物をする/食べるもの、飲むものを言う/位置関係や道順/天候
<文法>
主語人称代名詞/ETREの現在形/AVOIRの現在形/-er動詞の現在形/否定文 (ne pas)/定冠詞/不定冠詞、部分冠詞、pas de /所有形容詞(mon, ton, son…)/ALLER, FAIRE, PRENDRE, VOULOIRの現在形/前置詞A + 定冠詞の縮約/形容詞の性数一致と位置/代名動詞の現在形/疑問副詞をつかう疑問文/場所の前置詞/非人称 il

◇2年生
<機能>
体調を言う、医者に行く(アドバイスをする、すべきこと、してはいけないことを言う)/友人の誕生日の準備をする(提案する、賛成する、意見を言う、比較する、気に入るか)/旅行・バカンスの計画を立てる/願望を伝える/友人を家に招待する、訪問する/映画やイベントの感想を言う/バカンス中にしたことを言う
<文法>
VOULOIR, POUVOIRの現在形/AIMER, VOULOIRの条件法/DEVOIRの現在形/il faut + 不定詞/所有形容詞(mon, ton, son…)/場所の前置詞/前置詞A, DE+定冠詞の縮約/比較級(plus que , moins que, aussi que)/近接未来/COD, COI /否定表現(ne plus, ne jamais)/条件 Si /複合過去/半過去

1年目と2年目では、学習目標のほか、活動形式が変わるという声も多かった。1年目では、教科書を軸に基本文法・語彙・表現の習得練習(入れ替え練習やクローズドクエスチョン)に重点が置かれ、再現性が重視される。それに対し2年目では、1年生内容の再確認を出発点に、応用や工夫を加えたアウトプット中心の課題が加わる。教材で言うと、1年目に使用した教科書を再利用するケースや、教科書を使わずに生教材を取り入れるケースもある。

次に参加者全員で、リスニング用の会話(春休みの計画を話す母娘の会話)を聞いて、同じ教材を使うなら、1年目と2年目では授業の内容と進め方をどのように変えるか、アイディアを交換した。1年目については、参加者間のちがいはほとんどなかった。
1年目:音声を分割して、短い聞き取り、文法・語彙を確認、聞いて読む練習、
表現を抜き出し入れ替え練習+やりとり練習
しかし、2年目は、いろいろな発想があった。以下は例。
◇あらかじめ質問を提示 → 聞き取り問題 → 会話にある文の要素を使ってグループごとにCadavre exquis(主語+[動詞はaller]+どこに+いつ)
◇フランスのバカンスについて、GoogleやAiで情報収集をして発表
◇フランス的なネガティブ表現を、ポジティブ表現に変換する練習
◇ロールプレイ
◇文型、構文の学習

2年目では、応用力・表現力・文化理解に重点を移し、調査、発表、創作活動(レジュメや自由作文)が増やすというイメージが共有された。グループ活動や個人選択課題も多様なやり方が考えられている。フランス語の分量、文化的深み、発表形式を調整しながら、ニュアンスのある発言、反応のスピード等、表現の量と質を評価する方向に移行する。

例会の最後に、DELF受験者を増やす案について短い意見交換があった。
受験の障壁は、費用の高さと回数の少なさであること、対策として、模擬テストを授業で定期的に取り入れたり、授業の一部をDELF形式(説明文作成・対話形式練習)に対応させたり、必要スキルを意識させること、合格体験談を共有することがあがった。

(J.N.)

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2025年度の例会日程は、以下の予定です(いずれも土曜日 14:30から17:30まで。変更になる場合もありますので、毎回の案内をご確認ください)。
9月20日(上記参照)
10月18日(Totem 1を用いた授業設計)
12月20日(AIをどのように使うか)
2026年2月21日(2026年度のテーマ)

 

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