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NO.207 |
日時:9月14日(土)14:30〜17:30
テーマ:教師としての引き出しの中身を整理し、引き出しを増やす ─ 文法
場所:慶應義塾大学SFC 東京サテライト 三田東宝ビル4階(港区三田3-1-7)例会はハイフレックス形式で行われます(どの参加形式でも無料)。
会場に行かれる方は申込みの必要はありません。
01/09/2024
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PEKA (ペダゴジーを考える会) News Letter no.207
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■□■ 次回例会のご案内 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
日時:9月14日(土)14:30〜17:30
テーマ:教師としての引き出しの中身を整理し、引き出しを増やす ─ 文法
場所:慶應義塾大学SFC 東京サテライト 三田東宝ビル4階(港区三田3-1-7)例会はハイフレックス形式で行われます(どの参加形式でも無料)。
会場に行かれる方は申込みの必要はありません。
■■■例会報告 (2024/6/15) //////////////////////////////////////////////
2024年6月の例会は対面/オンラインでの参加が可能なハイブリッド方式で開催された。「語彙習得と読解:どう学んできたか、どう教えるか」というテーマをめぐり、まず語彙習得に関して参加者それぞれが自身の学習体験を順番に話し、それに対して参加者がリアクションし、自由にディスカッションする形式で進められた。議論は現在の教育現場での実践等にまで及んだが、時間の関係で読解についての議論には至らなかった。「語彙」に関しては2022年2月の例会でも取り上げられているが、今回は語彙習得に関する各自のさまざまな学習体験が共有された。
まず、単語を文脈から切り離して、既存の単語帳や辞書から機械的に覚えるような学習活動に批判が集まった。短期的には良い成績につながったとしても、長期的な定着が難しいという懸念が示された。その一方で、学習時間とパフォーマンスの関係としては、二言語が1対1対応の暗記カード型の語彙学習に効果があるとする先行研究も紹介された。
記憶は「思い出す」ことによってその痕跡(記憶痕跡)が強くなる、つまり一度学習したものを「思い出す」(検索する)という作業により強化されるという。また、語彙を思い出すときに、普段とは違う角度から思い出すことで、記憶痕跡が深まるという。記憶痕跡を深める方法を「精緻化」といい、精緻化にはトピック別やジャンル別など多様にイメージを広げていく方法が考えられる。
また、語彙は間違っていたとしても実際に使用する過程で定着するものであり、読んだり聞いたりなど受動的に理解できる単語は、話したり書いたりなど能動的に使わないと、いつまでも使えるようにならないという意見が出た。他にも、コミュニケーションをとる中で、ある単語の意味がすぐわからないためにフラストレーションを感じる状態(もやっ&イラっとする状態)も、人が学習に能動的になれる良い体験であり、それが能動的学習の引き金になる可能性も示唆された。教材においては、語彙が使われる状況が把握できるsituationnelな構造が重要であり、文法の教科書から語彙を覚えにくい理由は、例文に文脈がないためイメージがつながりにくいからであり、単語帳もできるだけ絵がついている方がsituationnelだという意見も出た。
上記のように、参加者たちの学習体験および実践からの省察は、語彙学習は覚えただけでは完結せず、その後にその語彙を実際に使用することで、語彙の定着につながるという理論に沿ったものとなった。
そして「単語は学習とともに自然に増えていくものであり、人生の歩みの中で増えていく」との意見も出た。つまり結局は自分に関係のある語彙しか増えないとも言える。語彙の習得はフランス語能力の向上と並行しているため、単語だけ学ぶのではなく、フランス語全体を学ぶことが重要だという結論に至り例会が終了した。
(HN)
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