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NO.20 |
タイトル:言調聴覚論概要
担当者:木村政康
テーマ:環境、理論
キーワード:言語聴覚論、発音矯正、ヴェルボトナル法
PEKA NEWSLETTER 20
le 25 mai 1993
■例会報告
言調聴覚論概要 (木村政康さん)
深緑の目に染み入るこの頃ですが、会員の皆さんは年度初めのあわただしさが一段落つき、調子の出てきた頃ではないでしょうか。
さてメンパーの数も飛躍的に増え、前回のPékaでは、予定されていた会場では狭すぎるのではとの懸念も出て、急きょ椅子を連び込むなど会場設営に嬉しい悲鳴(?)をあげました。入り口のドアを開け閉めするにも苦労するほどぎっしり詰まった部屋でVerbo-Tonal法のお話をしてくださったのは、上智大学聴覚言語障害研究センター・拓殖大学の木村政康さんです。Verbo-Tonal法の理論の元となった原理、およびそれを応用した機器の紹介とその適用分野、又原理に基づいた発音矯正の方法とその問題点について、木村さん自身の経験上の実例なども混じえて明瞭・簡潔に解説して下さいました。聴衆も熱心で、麻田さんの質問によりVerbo-Tonal法の基本概念である緊張性というのは体の動きであり、その体の動きは発話の意味内容に関わりなく、発声すること自体が体の広い範囲の筋肉の動きと連動しているということがより明確になりましたし、実践方法に関する鵜澤さんの質問からは、緊張は必ず弛綬と対になっているものであり、緊張の仕方を教えるということは、弛綬の仕方を教えることにも繋がることがよく分かりました。井上さんの補足説明や、田中さんの質問趣旨のまとめなどもあり、活気のある会となりました。
ところで、カリタスの麻田さんから連絡事項がありました。二月の会のとき、カリタス小での実践からまとめられたデータブックが18部あると申し上げたが10部しか残部がないので、どうしても欲しい人は再度連絡してくださいとのことでした。
(S.S.)
■Péka Info
次回のPékaについて
次回のペカは、ちょっと趣向を変えて、山崎吉朗さん(カリタス学園)による「S-P表を使ったテストの評価」についてのワークショップです。山崎さんと言えば、フランス語の世界では知る人ぞ知るコンピュータの大家ですが、その山崎さんに、「私たち機械オンチのずぶの素人でも教育内容の改善にすぐに役立つコンピュータの役立て方があるでしょうか???」と相談したところ、とにかくワークショップで一度やってみましょう、ということになりました。
そこで今回は、まず「コンピュータは何の役に立てられるのか」について話をきいたあと、さらに「わたしたちが実施しているテストの問題は、ほんとにこれでいいのだろうか?」という点にしぼって、実際に「S-P表ソフト」を使ってテストの結果を入力してみる、そしてその結果、「このテスト問題のどんなところが改善可能か」を考える、そういう手順で進める予定です。小テストとかクイズでも、自分のクラスで実施したテストの答案(1クラス分)を持ってきていただけれぱ、具体的な作業に役立ちます。
場所は、上智大学図書館向いの10号館3階パソコン・ルーム(エレベータを降りたすぐ向いがわの部屋)で、6月5日(土)14:30からです。
(S.T.)
EDFJの配布について
Péka論集〈EDFJ〉第2号が5月末に完成します。そこで、下記のように昨年と同様の方法で皆様方に配布することに致しました。多少御面倒かとも存じますが、昨年1年間のPékaの活動が凝縮されておりますので、何率御協力の上是非とも御入手下さい。
◆返信用のB5判の封筒に
1. 送付先の位所・氏名(必ず「様」を付けてください)を表書きし、
2. 250円(開封にして「書籍」と書けば210円)の切手を貼り、
3. 6月30日(〆切)迄に着くように次の佳所にお送り下さい。
102東京都千代田区紀尾井町7-1
上智大学外国語学部
田中幸子さん
(H.N.)
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