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NO.19 |
タイトル:Comptineを用いたフランス語指導
担当者:麻田美晴
テーマ:実践、教材
キーワード:小学校のフランス語、数え歌、動作と言語習得
PEKAニューズレター19
NEWSLWTTER 19
le 5 avril 1993
■例会報告
Comptineを用いたフランス語指導
(麻田美晴さん)
2月27日(土)、上智大学9号館で、カリタス小学校の麻田美晴さんが、Comptineを用いたフランス語指導について発表して下さいました。
第一部:@カリタス小学校のフランス語教育の現状について
Aビデオの上映
★麻田さんの授業風景(小学1年生)
★小学2?6年生によるComptineのデモンストレーション
★6年生によるフランス語創作劇
★ロベルジュ先生によるComptineを用いた発音指導(大人)
第二部:意見の交換
第一部のビデオでは、1年生たちが、とても楽しそうに授業に参加していた姿が印象的でした。なかには、のりにのって、スカートを片手でつまみ、踊るようにしてComptineを言っていた児童もいました。
第二部の意見交換では、主に、「高学年になると、Comptineを積極的にしようとする児童が少なくて困っている」という問題点について、話し合いが行われました。カリタス小学校では、低学年のうちは、皆喜んでComptine を言うそうです。しかし、年令が上がるにつれて、だんだんと人前で体を動かすComptineを嫌がるようになるのが、麻田さんの悩みのひとつだそうです。この問題に対し、以下の意見が出されました。
★大学生の場合も、やはり人前で何かをさせようとするのは、難しい。
★同じ低学年でも、女子より男子の方が難しいのでは。人前で体を動かしたりするのが嫌になってしまった低学年の男子児童を知っている。
★嫌がるのを、無理矢理させることはない。かえって、逆効果になる。
★小学生とはいえ、高学年になると、自分たちは大人に近いと考えている。そして、幼稚に見えるものを避ける傾向が出てくる。この点を考慮にいれた教育方法が必要だ。
★なぜそういうこと(ex.体を動かす)が必要なのかを、まず納得させるほうが良い。なにも知らないままで、幼稚に見える動作をすることには抵抗がある。しかし、必要性を理解し、納得すれば、ある程度はついてくるのではないか。
★いきなりComptineをさせるのではなく、コンテクストの中に入れて行えば、うまくいくのではないか。
いかに生徒の積極性を引き出すかということは、語学に限らず、全ての教師に共通した問題点です。その意味で、今回の話し合いは、有意義なものであったと思います。
(M.I.)
■Péka Info
カンパのお願い
御存知のように、.現在、Pékaの運営経費(と言いましても今の所は主にEDFJの印刷・製本費と通信費ですが)は全面的にフランス政府からの補助金に頼っています。しかし、このようないつ打ち切られるとも分からない補助金に100パーセント依存した運営はとても健全なものとは言えず、第一、Pékaの自律性も保証されえないのではないでしょうか。
そこで、ニューズレター16号同封のPéka Infoでお知らせしましたように、昨年の7月に運営会議(誰でも参加できました)が開かれ、会費の徴収をも視野に入れたさまざまな議論の結果、会費をとるような閉鎖的な会ではないので任意のカンパをお願いしようということになりました。その後具体的な詰めが後手後手の回りましたが、前回(2月)の例会で正式に提案がなされ、全会一致(出席者約30名)で承認されました。
という訳ですので、恐縮ですが次ページ(裏)の要領で皆様方のご協力を仰ぎたいと存じます。何卒趣旨をご理解の上、よろしくお願い致します。
●金額:一口2,OOO円くあくまでも目安です。何口でも、また一口以下でも結構です)。
●支払方法:例会参加の折にもし御都合がよければお支払いください(担当:鵜澤恵子さん)。なお、郵便振替口座を準備中です。
(文責:連絡係H.N.)
次回のお知らせ
■日時: 4月24日(土)14h30
■場所: 上智大学7号館12階第6会議室
■テーマ:Méthode verbo-tonale
■発表者:木村匡康さん(VT法の名だたる専門家です)
次回のPékaについて
前回決めた予定ではロベルジュさんにVT法について話していただくことになっていました。しかし、ロベルジュさんは彼独特の考えとやり方で行っていますので、彼に話していただく前にもっと一般的なVT法の(理論的な面を含めた)基礎に触れておいた方がよいだろうということになりました。そのような点でうってつけの方が木村さんだそうです。次回は期待できそうですよ。
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