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NO.10 |
タイトル:''Simulation globale en classe de grammaire (1ère année)"
担当者:井上たか子
テーマ:実践、教材
キーワード:Simulation globale、文法
Pékaニューズレター10
夏休み明け最初のPékaは、独協大学の井上たか子さんによる''Simulation globale en classe de grammaire (1ère année)"。休暇ボケの頭にガツンと一撃、刺激的な実践報告でした。以下その概要を。
◆独協大学フランス語科1年の初級文法クラス(週2時間)で Simulation globale を応用。
*教科書の規則の習得に終始し、学生のやる気を起こさせにくい従来の初級文法のクラスにSimulation globale を応用することで学習の動機付けを行う。目標は初級文法の習得だが、文法のための文法から脱却する。
*L.L.と会話の授業で使用している Entrée Libre のfeuilleton の登場人物、ストーリーをSimulation globale の状況設定に利用する。
→学生が Simulation の状況に触れている時間をできるだけ多くするため。
*教科書は使用せず毎回プリントを配布する。
(例)年度当初の舞台設定の時に配るプリント
・位置関係を示す表現をまとめたプリント
・フランスの地図
・ヴァランスの地図
など、文法に関するプリント、語彙のプリント、documents authentiques と実に多彩。
*学生はヴァランスかパリの住人となり、学習進度にしたがって、名前・年齢・職業・容姿・性格・生活などを設定してゆく。そのつど、自己紹介の文、一日の生活を述べた文などを宿題で作文、提出させ添削して返却、さらによく書けているものをプリントにして配布する。
前期終了時点で、時制では複合過去・半過去・大過去まで進んでいるそうです。問題点としては、人数が多いために(43人)、発音練習が難しく、また口頭でのコミュニケーションには時間がかかりすぎるので現在 écrit 中心でやっている点、そして教師の負担が大きい点が挙げられました。これだけの教材を用意し corriger するのは大変なことだ、と出席者全員感嘆の感想。このようにコミュニケーションと文法両面を押さえた教材こそ2外のフランス語に必要であり、今後共同開発をしたいという意見が多く出されました。
次回のPékaのお知らせ
日時:11月9日(土)14:30-17:30
場所:上智大学 四谷キャンパス 中央図書館 7階 L-720 室
次回は、この夏のフランス研修報告です。Pédagogieの話だけでなく、いろいろと楽しい話が聴けることでしょう。雑誌の編集会議も兼ねますので皆さんご出席を。(1991.10たかし.)
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