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NO.26

 

タイトル:FOIRE AUX TESTS

担当者:鵜澤恵子

テーマ:構成、評価

キーワード:テスト、問題分析、批判

 


PEKA Pédagogieを考える会 NEWSLETTER 26

le 8 mai 1994

 

■例会報告

FOIRE AUX TESTS  (鵜澤恵子さん)

 

新学期も始まってしまい、忙しさのあまりの悲鳴をひととおり上げ終わった(であろう)今日この頃、Pékais(Pékaïtes? Pékains? Pékans? Pékaïres? Pékatois?)の皆様におかれましては、いかがおすごしでらっしゃいますか。N'avez-vous pas de tuyau(つつがなきや)?

 さて、新学年度最初のPékaは、ワーク・ショップ。テーマは、「試験問題を考える」でした。参加メンパー13名を、4つのグループに分けての作業となりました。

 まず一番最初に、「理想の試験問題とは?誰が為に試験はある?!」という、私たちにとっての永遠の課題について、グループ別ディスカッションが行われました[*筆者注:これについては("♪♪教えてあげないよ♪...ウソ")次回のPékaでのお楽しみ!] ついで、先入観を持たせないためにAUTEUR ANONYMEの、しかし、いずれも百戦錬磨の皆さんが持ち寄られた試験問題を各グループが分析・対象学習者を推理し、なおかつ、問題自体と試験全体の構成についての論議を重ねた後、自分たちの推理と見解を発表し合いました。しかる後、『真実』(対象者と試験問題のcompromis)が、述べられました。時間の都合上、全問題の分析はできませんでしたが…

 おもしろかったんだなぁ?、これが!

 『う?ん、このマッタリとした文法構文的試験問題は…大学生一年の前期もの、しかも、教材はJ'AIME!"と見た!』

 『このマニアックなまでなフォネティック問題へのこだわり、そしてBulletin météologiqueを使った、通のヒアリング問題は…語学学校へ通う学習者を対象にした試験で、出題者(シェフ)は鵜澤恵子だ!!』…まあこれは冗談ですが、雰囲気としては、参加者全員が興味津々、そして楽しんでいたのは本当です。

 今回、分析された試験問題は2つでしたが、各グルーブから出された見解は、大きくまとめると、次のようなものでした。

 *問題自体について:問題が曖昧で分かりにくい場合がある/文を聞き取った後、解答用紙の指示に従って文を展開させるなどの不必要に難しくひねった問題がある/フランス語の文を提示し、発音記号を記入させるというタイプの問題は、答えが一つでないものがある…etc...

 *試験全体の構成について:文法チェック・シート的なものに偏っており、創造性を必要とする問題に欠けている/授業或いは教科書に出てきたものの丸暗記という印象がある。つまり、それを足掛かりにしての発展性がない…えてっく。

 このような見解が出された後、ANONYMATを脱いだ出題者たちから、実際の対象学習者と出題状況(どのようにして出題形式・問題が決められたか、など)が、明かされました。

 対象学習者にとって有意義な、そしてバランスの取れた試験問題とはどういうものなのか、また、統一試験等の際に起こり得る採点のばらつきはどう押さえるかなど議論の種は尽きませんでした。今回のワーク・ショップの面白さは『次回も続けたい!』という満場一致の叫びが起こったことでC'est tout dire!です。乞う、ご期待!

(A.N.)

 

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■Péka Info

 次回について
 この前の例会は大いに盛り上がりながら圧倒的に時間が足りず、次回も同じテーマで続ける事になったことは例会報告の通りです。その日程を決めるに当たって、出席者の間で「こんなに面白いのに2ヶ月も待てない」との話になり、結局別掲のようになりました。
 当日まであまり余裕がなくて恐縮ですが、前回来られなかった方も是非御都合をつけておいでください。面白さは保証付きです。
(H.N)

■Péka Info

 NewsLetterの送付について

 前号(25号)で予告致しましたように例会当日、郵送料引き上げに伴うニューズレターの在り方について出席者の間で真摯で活発な話し合いが行われました。
 時間の関係で最終的な結論は出ませんでしたが、議論はニューズレターを超えてPéka 自体の在り方にまで及びました。結局この日は、あらためて広く皆さんの御意見を伺おうということになり、volontairesからなる具体的な作業を行うグループが作られました。
(H.N)

次回のお知らせ
●日時:5月21日(土)14h30
●会場:上智大学四谷キャンパス7号館12階第1会議室
●テーマ:試験問題について一suite一(鵜澤惠子さん)
  なお、上記のPéka Infoも御参照下さい.

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