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NO.23

 

タイトル:夏期stages報告(2

担当者:磯村典子

テーマ:研修

キーワード:ブザンソン、CLA、socio-culturel、方法論

 


Péka NEWSLETTER 23

le 3 décembre 1993

 

■例会報告
 夏期stages報告(2)
 10月23日、上智大学図書館のとても見晴らしのよい9階の広い会議室(いつもの部屋の4?5倍の広さ)でPékaの例会が開かれました。前半は磯村さんの研修報告、後半は「これからのPékaについて」等の自由な話し合いでした。

Centre de Linguistique Appliqué (CLA) Besançon(磯村典子さん) 

 基本データー
 口参加者:約300名
 口1クラス20名くらい
 口参加国:約30カ国
 口年令層:30-40代中心
 口期間:4週間(7月/8月)、月?金
 口前半2週間と後半2週間に別れており、ほほ同じ内容の授業なので、取りたい授業が重なった境合は後半で取れる。
 口授業時間:1日約6時間、お免状をとるためには最低84時間必要、1コマ1時間30分
 口授業料:3,800FF(acompte1,900FF)
 口ホームステイ費用:3,000FFだったそうです(1ヵ月)。
?
 まず、この講座は6つの種類の授業に分かれています。
  (1)PERPECTIONNEMENT LINGUISTIQUE
  (2)LE FLE EN MILIEU SCOLAIRE
  (3)TECHNIQUES ET TECHNOLOGIES CONTEMPORAINES
  (4)APPROCHES THEORIQUES
  (5)SOCIO-CULTUREL
  (6)METHODOLOGIE
 この中で、磯村さんの取ったのは以下のものです。〈後の数字は上記の番号と一致)
「前半2週間」
○RENCONTRES ET DノCOUVERTE DU MILIEU (5)(2コマ分、3時間)
?新聞記者ごっこのようなものをやります。町に実際に出掛けてインタビューをテープにとり、スクリプトを起こす作業をしました。町の神父さん、女性間題を扱う団体、caf* のおばあさんなどにインタビューしました。本当は、教室でどのようにこれを使うかもやりたかったそうです。そのクラスの友達で「あとでこのテープを自分の授業で使う」と言っていた人もいました。(自分の先生がインタビューしているテープは生徒も喜ぶことでしょう)
○PERPECTIONNEMENT DE L'EXPRESSION ORALE (1)
 語学の授業。いろいろな国の人が集まっていたので、各国の問題について、聞けたそうです。
○CHANSON FRANヌAISE DANS L'ENSEIGNEMENT PRノCOCE DES LANGUES (2)
 主に実際に歌を歌いました。担当が小学校の先生のため、子供向けの歌が中心でした。
「後半2週間」
○TECHNIQUES DE CLASSE (6)
 どうやってクラスを盛り上げるか、どのように会話の題材を見つけるかを考えました。
 先生の用意した資料に対して、具体的にどのように使うかを考えました。
 ○PERSPECTIVES INTERCULTURELLES (5)
 生徒の視点を広げるのにはどのようにしたらよいかを、参加者同志がお互いに話し合いました。例えば、「各国人に対する自分自身の固定概念はいつも何か理由があるので、普遍的なものではないのではないか」という話があったり、各国でジェスチャーや禁じられていることをあげ、国の違いを感じようという授業でした。
 ○LE DOCUMENT AUTHENTIQUE (6)
 歌やお話のカセットを使って、どのように教えるかを考えました。発音に関して、カセットを聞いて、リズムをたたかせてから、それに文章をのせて言わせる練習がすぐに自分でも使えそうとのことでした。
 最後に、感想として
 一見、遊ばせるような授業が多く、新聞を作ったり、自分たちのビデオを作ったりした授業もあったそうです。(CAVILAMに負けず劣らず、それより?とっても楽しかったということでしょう) excursions も映画も沢山!(お薦めですね)でも、このとっても楽しい遊びにも、教材の制作者側に立った時の心構えを学び、自分たちの教材開発の助けにする、という重要な主旨が隠されしていたのです。〈えっ!うまく隠れすぎて見えなかった?)でも、ほとんどの授業がある程度レベルの高い生徒向けだったので、自分のクラスでどのように応用し、取り入れるかは今後の課題だそうです。Besan輟n のもうひとつのお薦めは、ホームステイの費用が(出席者の皆さん曰く)他に比べて安い!ということです。(では来年はあなたも!)
                                            (K-T.)
?
 参加者の皆さんの声から
 (今回の報告者も含めて)フランスでの夏期研修に参加しても、どうも学んだことを自分の授業にそのまま役立てることはむずかしいと思われます。色々な題材を提供して「とにかくしゃべりましょう」という、ある程度の語学の知識と能力を前提とした欧米式の授業は、全くの初心者中心の日本の教室には適応しにくいのではないでしょうか?
 教材にしても、フランスで出版されているものは、日本でそのまま使うには,語彙が多すぎ、進度が早すぎ(冠詞などの日本人に理解しにくい点についての細かな言及がない)てむずかしい。ちなみに英語の教材の場合は、イギリスから世界各国の市場に合わせて一つの教科書の様々な版を出しているようです。
 向こうのものを日本に合うよう変える努力を続けると同時に、フランスに対しても、こういうものは日本には適応しないのだと、主張していくべきなのかもしれません。
 さて,今後のPékaで取り扱いたい題材としては、「複合過去と半過去をどう教えるか」等が出ました。皆さんはいかがですか?
                                            (N.I.)

 

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■Péka Info
 忘年会会場のこ案内
 今年もまた忘年会の季節が巡って参りました。毎回議論風発、様々なアイディアが飛び交い、例会よりも充実しているという噂も(一部では!)立っているのがP嗣aの忘年会です。となれば今年も開かないわけにはいかないではありませんか。という訳で今年はJournée Pésagogique 参加者のご推薦により別掲のように設定致しました。皆さんふるってご参加下さい。
 会場は水道橋駅御茶ノ水側の出口を出て神田神保町方面に行き(白山通りです)、研数学館を過ぎたあたり、進行方向右側です。分かりやすいところですが、もし迷子になったら(?)電話をしましょう.

忘年会のお知らせ
○日時:12月11日(土)18h30?
●会場:台南担仔麺水道橋店
    千代田区西神田2-1-13十勝ビル2F
    T駘. 03.3263.4530
●会費:・3,500〈飲み物別途料金)
忘年会のみ参加も歓迎1

■Péka Echo
 Péka Echo欄新設!
 最近嬉しいことにカンパ振込用紙の通信欄などに近況や感想などを書いてくださる方が増えてきました。そこで新しく欄(当面は不定期)を設け、皆さんの近況、ご意見、ご要望などを広く取り上げていきたいと思います。今後の活動の参考にさせていただきますが、そこまで肩肘張らずに気楽にご投稿下さい。今回は初めてですので、今までいただいた中から紙面の関係でAt random に2通を選びました(無断掲載(!)ですので匿名です)。
  ★ホラー映画のルセットには爆笑!早速、教室で使いたいと思いました。今後とも宜しく。
  ★しばらく出席できませんので、カンパだけでも(少額ですが)''参加"させていただきます。
                                   (以上2項 連絡係 H.N.)

次回のお知らせ
●日時:12月11日(土)14h30
●会場:上智大学四谷キャンパス 3号館 171教室
●テーマ:「シャンソンを使った教材」〈西山教行さん・藤井宏尚さん)
     「志賀高原スタージュ報告」〈白井春人さん)

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