Pékaトップページ       過去ニューズレターMENU    

 

NO.196

 

 

◆ テーマ:Le genre en question(司会:竹内京子さん)

 


02/10/2022

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏

     PEKA (ペダゴジーを考える会) News Letter no.196
┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏


*PEKA活動資金カンパ口座
三菱東京UFJ銀行 板橋支店
普通3591136
名義:ペカタントウ ウザワケイコ

郵便振替口座
00120-1-764679
加入者名:PEKA

 

■□■ 次回例会のご案内 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

日時:2022年10月15日(土)14:30〜17:30
場所:Zoom & 順天堂大学国際教養学部 第3教育棟
https://www.juntendo.ac.jp/ila/department/campus.html

◆ テーマ:Le genre en question(司会:竹内京子さん)

10月の例会はハイフレックス形式で行われます。
来場する方も、遠隔参加の方も、10月13日(木)までに以下のフォームからお申し込み下さい(参加無料)。


◆ 2022年度の例会日程は、以下の通りです。
10/15(土), 12/17(土), 2023/2/18(土)
変更になる場合もありますので、詳細はニューズレターやHPでご確認ください。

 

上へ


■■■例会報告////////////////////////
//////////////////////////////【2022/9/17@Zoom】

9月のテーマ:授業形式の多様性について考える(話題提供:澁谷与文さん)

9月の例会は、大東文化会館とZoomのハイフレックス形式により、「授業形式の多様性について考える」というテーマの下、実施された。
参加者は、対面で5人、オンラインで6人の計11人であった。今回は、澁谷与文氏とCHLOE VIATTE 氏にご発表いただき、それぞれの発表内容に則し、全体でディスカッションを行った。
澁谷氏は、ハイフレックス授業が必要な場面、ハイフレックス授業の環境作りにおいて必要なもの、ハイフレックス授業の利点・課題について、自身の経験も交えて発表した。
ハイフレックス授業には、教員側の負担やシステムの習熟度等の課題もあるが、使い方次第では、授業内容が対面授業と比較してコミュニカティブになるとの指摘があった。澁谷氏の実施例では、ハイフレックス授業において、できるだけ長くブレイクアウトの時間を取ったことで、学生同士が交流する時間が増え、授業内容に変化があったとの報告があった。
発表後の討論では、主に「ハイフレックス授業の現状」「ハイフレックス授業による授業内活動の変化」、「ハイフレックスの利点」の3点について意見が交わされた。以下に、当日出た意見・論点を挙げる。

・対面とオンラインの両方で参加が可能な授業でも、多くの学生は対面での参加を希望する。
・授業がオンライン化したことで、資料のペーパーレス化が進んでいる。
・作文の授業などをオンラインで実施した際に、生徒は間違いを見せることに恐怖を感じにくい様子である。デバイスを通じて、書いたものを公開する場合は、媒体を挟んでいるためか、共同作業が行いやすくなった。
・共有ドキュメントの機能を使用することで、共同作業がさらに面白くなった
・授業に向けて入念に準備をする必要性が高まった。クイズやブレインストーミングを考えておかなければ、学生は先に調べてしまう。調べた結果について考察する機会を与える必要がある。
・授業では、「インタラクションをしなさい」と言われてもなかなかできない。何かの作業を通じて、会話が生まれるため、ハイフレックス授業でも、課題を与えることが重要である。
・コロナが流行してから、Zoom を活用した演劇などが見られるようになったが、オンラインの環境を活用したゲームや授業ができないか。インタビューやクイズが有効なのではないか。

Viatte 氏は、Louvain 大学の事例やCollaborative Online International Learning、東北大学を中心に行われている国際共修(Intercultural Collaborative Learning) の取り組みに触れつつ、オンラインを活用したフランスの学生と日本の学生の交流会の実施例を報告した。
Viatte 氏が行った交流会では、フランス人の学生と日本人の学生の活動時間が同等になるように、全体の時間を、フランス語の時間、やさしい日本語の時間、英語の時間の3つに区切っていた。また、交流会の前には、フランス人の学生に対する質問を考え、それに対する答えを予想することで、フランス語の単語や表現の学習機会を作っているとの報告もあった。
発表後の討論では、主にフランスの学生とオンラインで交流することについて意見が交わされた。当日出た意見・論点は以下の通りである。

・留学の場合は、ホストとゲストの立場がはっきりしているが、オンラインでは、この区別が明確ではないため、教員がしっかりと役割を決めておかないと、交流会が円滑に進まない可能性が高い。
・新学期の時期が日本とフランスで異なる点も考慮していく必要がある。秋に交流会を行った場合、日本の大学は、クラスの雰囲気が作られているが、フランスの大学や高校は、新しいクラスになったばかりで、お互いをよく知らない可能性がある。
・細部に至るまで交流会の内容を決めておき、後に不要な部分を削っていく方が交流会は円滑に進む。
・仮に交流会がうまく行かなかったとしても、相手とコミュニケーションを取るというのはどういうことか考え、多様性を経験するチャンスと捉えることができる。
・事前の準備を授業内活動として取り入れれば、当日の交流会であまり話せなかった子にとっても学習効果がある。

今回の研究会は、ポストコロナ時代でのフランス語教育のあり方について、議論を深める有意義な時間となった。教室・オンライン・ハイフレックスと教育の形が多様化するなかで、教育の手法も環境に順応させていくことが求められる。新たなツールをフランス語教育にいかに組み込んでいくのか、今後も発表等を通じて、議論を重ねていきたい。
次回の例会は、 ? Le genre en question ? をテーマに、ディスカッション形式で行う予定である。
(K.K)

*************************************** PEKA (ペダゴジーを考える会)News Letter 配信システム:まぐまぐ http://www.mag2.com/ *PEKAの活動について詳しくは http://peka-web.sakura.ne.jp/ * PEKAへのカンパは以下の口座でお受けしています。 郵便振替口座 00120-1-764679 PEKA *************************************** ◎PEKA (ペダゴジーを考える会)News Letter のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000228585/index.html このメールに返信すれば、発行者さんへ感想を送れます。

上へ


Pékaトップページ     過去ニューズレターMENU