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NO.172

 

 

CONSIGNES

*2018年度年間テーマ:
「ひろがる授業」


14/10/2018

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     PEKA (ペダゴジーを考える会) News Letter no.172
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■□■ 次回例会のご案内 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

10月の例会テーマ : CONSIGNES

日時: 10月20日(土)14:30〜17:30 
会場:白水社編集部 3階会議室 (千代田区神田小川町3−24)
最寄駅は御茶ノ水・神保町・新御茶ノ水・小川町(各駅より徒歩7分)
Tel: 03−3291−7821
*白水社休業日です。会議室のアクセスについては、後日メーリングリストでお知らせいたします。
ご理解とご協力をお願いいたします。

どなたでもご参加いただけます。参加費は無料です。

*2018年度年間テーマ:「ひろがる授業」


■□■

☆☆ 2018年度例会日程 ☆☆☆☆☆
以下の通りです。メモをお願いします。


12月15日、2019年2月16日(もしくは23日)。

いずれも土曜日の14時30分 〜 17時30分ですが,会場の都合により時間が変更になる可能性があります。
また,開催場所については,例会ごとに案内をご確認ください。

 

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■■■例会報告//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
============【2018/9/15 14h30-17h30 @アンスティチュ・フランセ東京】

例会テーマ <困っていること2>

前回挙げられた困っていることのうち、まだ話し合われてなかった以下4点について話し合われた。
1.3時間の授業:学生の疲れの問題。モチベーションをキープするには。
2.口頭コミュニケーションの重要性:同僚の理解、同僚とのコミュニケーション。
3.初級から中級に進んでくれない。
4.高校1年生の授業:緊張をほぐす方法。

1)長時間授業の問題。

◆状況と問題点:大学の看護学部1年生約20人のクラス。フランス語の授業は1年のみ。
通常は1日1時間半1コマの授業である中、例外的に2コマ連続(15分休憩はさみ)3時間の授業が続く場合がある。
3時間あるというだけで最初からやる気を失ったり、途中で疲れて集中力が途切れがち。何か解決方法はあるか。

◆解決方法:
- 座りっぱなしを極力回避する。(今の学生の集中できる時間は15分という研究もある)
- 同じ作業は短時間にし、アクティビテなどたくさんとりいれる。

◆具体例:
A. ゲームを取り入れる。(特に読み書きの練習になるものについて例が挙げられた)
- JEU DE L'OIE(すごろく) 指示を読んで理解しないと進めない。
- CADAVRE EXQUIS 4つ折りなどにした紙に続きの文を書かせ、開いてどんな文章になったか楽しむ。
- DEVINETTE グループでそれぞれなぞなぞを書かせ、誰をさすのかあてさせる、など。
- グループで教科書のディアログやテクストを読み(COMPREHENSION ORALE)、質問を書き(PRODUCTION ECRITE)、ほかのグループはそれに対して答える(口頭練習)。
- 夏休み明けなど忘れているころに動詞の活用ゲーム。黒板に書きに行ってわからなくなったらグループに聞きに行き、覚えてから黒板に戻って書くので記憶が定着する。
- ビンゴ

B.文化的なアクティビテ
- インターネットを使って探し物をさせる(例:ベルサイユの画像、場所など)。スマホは課金があるので、使える環境であればグループに一台パソコン。
- 今の学生はパワーポイントに慣れているので、グループに割り振って発表をさせるとどんどんうまくなる。
- パワーポイントの発表はとても楽しんでやるが、フランス語の普通の授業になると身が入らないケースも。

1)に関連した問題提起:
短い時間の中でアクティビテを入れようとすると予定が終わらない場合があるが、どうしたらいいか。
→ 解決方法
- 授業と関連したアクティビテをして生かす。
- 教科書の全部をやろうとせず、この課のここが重要というところから出発してアクティビテ中心の授業をする。ただし、共通テストがある場合は教科書の全てをやらなければいけない。

2)同僚とのコミュニケーション

◆状況と問題点:ペア授業でお互いの方向性が違って、最終的に学生に教えるべきことが教えられていなかったり問題になることがある。

◆解決方法:お互いの授業観、価値観のすり合わせ。だが現実的には難しい面がある。

2)に関連した問題提起:
(ペアの相手が書かせる授業をしないという話より)書かせる授業はどうしたらいいか
(PRODUCTION ECRITE ができないと本当の力はつかないので)。

◆解決方法:ARGUMENTATION を授業中に書かせる。
- フランスのARGUMENTATIFなモデルを見せ、書かせる。
- 1年目は日本語で賛成・反対を言わせるなどしてARGUMENTATIONを理解させ、2年目にフランス語で書かせる。
- とっつきやすい書きたくなるようなテーマを選ぶ。
- DIALOGUEを作る→ 簡単な作文(テーマあり)を書く→ ARGUMENTATIONにのっとった文章(事実だけでなく考えも)を書く、という段階をふんで相手に伝わる文章が書けるようにさせる。

*グループで発表できるようになるには、意思疎通ができる人間関係を作るのが大事。
- 高校まで英語の座学が多かった学生は大学のペアワークなどに入りにくい。他人に興味を持ち、言葉にすることが大事、と言い続ける。
- アクティビテを入れてグループのつながりを強める。

3)初級から中級に進んでくれない

◆状況と問題点:1年生でフランス語をとっても2年生でとらない。

◆解決方法:
- 初級はここまでやるが、中級ではこういうことをやる、とはっきり示す。
- 一生懸命やったのにフランス語に興味を持ってもらえなかった、と教師が悩む必要はない。学生次第。
- 中級を見据えて、でなく、初級しかとらなくても初級でも得られるものを与えよう、という考えでやった方がいい。

3)に関連した問題提起:フランス語に興味を持ってもらえないのはなぜか。
- 活用など大変、というイメージを持たれる。
- 親世代は原書を読まされて大変だった、というイメージがあり、それが子供に伝わっている。

  
4)高校生の緊張をほぐす方法

◆状況と問題点:ゲームだけ盛り上がって教科書に戻るとやる気が失せる。

◆解決方法:
- 教科書を順にやるのでなく、学生が興味のあるところからやると、難しい語彙などがあっても話したいので身につく。
- 新しい事を学んでいるのだから、難しかったりわからなかったりするのは当然のこと。学習者が理解できなければそれは教師のせいだから、わからないと落ち込むのではなく質問しよう、と伝える。
- 日本の教科書の文法の練習問題の大半は、は文法の規則を問うものが多く、それをやってもフランス語の運用能力が身に付くわけではない。
- 1つしか答えがないような問題でなく、30人いれば30通り答えがあるようなCOMMUNICATIFな問題を出す。

◎今後の検討課題:例会会場をどう確保するか。




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