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NO.17

 

タイトル:夏期研修報告

担当者:竹内京子

テーマ:研修、実践、教室活動

キーワード:パリ、発音、中級購読、活性化

タイトル:中級講読の授業の可能性に関する実践報告

担当者:白井春人

テーマ:研修、実践、教室活動

キーワード:パリ、発音、中級購読、活性化

 


Pékaニューズレター17

 今年もはや残すところ1カ月となりました。皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。

 去る11月7日(土)上智大学にてPéka例会が行なわれましたので、ご報告致します。

 

@竹内京子さんの夏期研修報告。

 竹内さんが受講したのはParis第3大学内にあるInstitut de Linguistique et Phonétique Générales et Appliquées が主催する講座Phonétique Appliquée à la Langue Française。期間は7月6日-24日、学生、教員あわせて参加者は29名、2クラスに別れての授業。午前はLL(Mme BOYELDIEU)とPratique(Mme DE RUBERCY, Mme RAZA)、午後はThéorie(Mme B0UMENDIL, Mme FREDET)の授業で、昼休みはなんと15分のハードコースです。内容は、単音からイントネーション・リエゾン・リズムグループまで、発音の原則を一つずつ学んでゆくもの。個人の発音矯正はLLの時間に行なわれ、Pratique とThéorie の授業は講義形式で、原則と具体例の説明を受けたあとで各自が練習するものでした。期間途中にはRévision、最後には écrit と oral の試験および講評があり合格者には Diplôme が渡されました。特に écrit の試験には意味の通るテクストのdictéeだけでなく、logatome のdictée もあります。受講者の国籍に合わせて間違えやすい発音を指摘してくれるなど懇切な指導を受けられたそうです。ただ、指導する教師の間でどの音を区別すべきかという点で必ずしも意志統一ができていなかった点は残念でした。

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A白井春人さんによる中級講読の授業の可能性に関する実践報告。

 大学での二年次の講読の授業をいかに活用するかという報告で、今年受け持っている二つの大学での授業のすすめ方を綿密な計画表をもとに具体的に紹介して下さいました。内容は、各種新聞から時事問題を抜粋したテキストを使い、和訳だけの授業にならず、読み、聞き、話し、書く力を総合的に付けようというもの。「単語のまとめ・動詞活用のまとめ・フランス語の問答・thème」を各課ごとに1枚の補助プリントとして学生に配布、やるべき目標を設定し、時間を限っていろいろな作業をさせ、また、単語のdictéeなどの課題を与えることで学生の学習意欲を刺激する雰囲気づくリには、一筋縄では行かぬ中学・高校生を指導してきた経験がよく生かされていました。学生の評価も高いようです。ただ、宿題やdictéeといった、勉強させるために加える負荷については、学生の自主性をどうとらえるかによって意見の別れるところでした。いずれにせよ、岐路に立つ第二外国語の授業がどうなってゆくかは学生の無関心よりも教師自身に大きな責任があると改めて感じさせられました。

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 例会の後は、いつものように(こちらこそ例会と言うべきかも知れませんが)焼肉パーティー。今回はちょうど同じ時間帯に同じ階で行なわれていた第3回フランス語教育法セミナー参加者も合流して大人数、大盛会でした。

 次回の例会は12月12日(土)14:30-17:30、上智大学 中央図書館 7階 L-710にて。

 このところ報告が続きましたが、次はひさびさのTPです。いくつかのグループに別れて、同一の教材から学生のレベルに応じて様々な教案を実際に作成してみようというもので、animateurは鵜澤恵子さんです。皆さんの奮ってのご参加お待ちしています。

 なお、例会の後には忘年会が予定されています。

 場所:龍公亭(神楽坂の中華料理店 TEL:3260-4848)、時間:18:30?20:30、会費:7,000円。出欠のご返事は12月8日までに白井さんに。ご都合で忘年会のみ出席の方も大歓迎。

 今年の風邪は咳がいつまでも残ります。お体くれぐもご自愛<ださい。一足早くJOYEUX NOËL!

                                         (RY0)

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