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NO.161

 

 

【例会のテーマ】
「多読について」

 


06/12/2016

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     PEKA (ペダゴジーを考える会) News Letter no.161
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*PEKA活動資金カンパ口座
三菱東京UFJ銀行 板橋支店
普通3591136
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郵便振替口座
00120-1-764679
加入者名:PEKA

 

■□■ 次回例会のご案内 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

12月の例会テーマ :「多読について」

日時 : 12月17日(土) 14:30 〜 17:30

場所: 明治大学駿河台校舎研究棟3階 第10会議室
(〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1 TEL 03-3296-4545)
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/
(リバティータワー3階の連絡通路から研究棟に渡ると、そこは研究棟の4階です。第10会議室は3階にあります。)

* どなたでもご参加いただけます。参加費は無料です。
*2016年度年間テーマ:「授業で学習者の理解を促すには?」


■□■

☆☆ 2016年度例会日程 ☆☆☆☆☆
以下の通りです。メモをお願いします。

2017年2月18日

いずれも土曜日の14時30分 〜 17時30分ですが,会場の都合により時間が変更になる可能性があります。
また,開催場所については,例会ごとに案内をご確認ください。

 

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■■■【2016/10/22例会報告】┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏
■10月例会テーマ:「どのような道具をどう授業に組み込むか?(その2)」

■10月例会テーマ趣旨:
9月の例会の続編。教育・学習は、黒板やホワイトボード等の板書、パワーポイントによる提示、プリントの配布など、さまざまな道具によって媒介されている。
どのような道具をどのように利用して学習者の理解を促す工夫が可能であるか、問題点を挙げて共有しつつ、その可能性について意見を交換する。

<報告目次>
(1) 授業で使用する様々な道具
1.携帯アプリ「語学プレーヤー」
2.学習サポートプリント
3.教材としてのインターネットサイト「CHOCOLAT !」「TV5 MONDE」
(2) 次回の例会テーマ
(3) その他の議題

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(1) 授業で使用する様々な道具

1. 携帯アプリ「語学プレーヤー」
◆「語学プレーヤー」とは?
→NHK出版が提供する無料音声再生アプリケーション
→(パソコン等から)スマートフォン内に取り込んだ音源の再生ができる
→iOS又はアンドロイドで利用可能
◆紹介者が当アプリの使用を考えた経緯:
→学習者より教材付属のCDが聞き取れないとの声があった
→CDでは秒単位の巻き戻しが面倒である
→それでもネイティブの発音を聞かせたい
◆「語学プレーヤー」の利点
→ワンタッチで秒単位(2、4、8、16、30秒)の早戻し・早送りが可能
→音源の部分的な繰り返し(区間リピート)が容易
→再生速度の変更が可能

◆今後、紹介者が実際に使用し、教師側の感想や、学習者の反応をフィードバックしていただくことになった。
近年では、タブレット型のパソコンあるいは携帯のみで済ませ、自宅にCDを聞く媒体がない学習者が増えてきた。そのため、アプリを入手したところで、音源を取り込めないという問題も起き得る。
教材の音源をサイトでダウンロードできる場合は問題ないが、そういった学習者には、学内のパソコンで取り込むよう助言するなどの工夫が必要であるという意見があった。

2. 学習サポートプリント
◆紹介された学習サポートプリントとは?
→学習に役立つであろうこと、その時に伝えたこと、必要なことを説明したもの
例:
- 授業の目的や成績のつけ方、準備するもの(初回の授業)
- 前回の学習事項
- 文法の説明やまとめ(必要に応じて)
- 宿題の説明
- EXPRESSIONS UTILES =学習者が、授業中にフランス語でコミュニケーシ
ョンを取るために必要な表現集
- REMARQUES = 学習者の行動や姿勢に関して気になることを日本語で説明(例:復習の仕方、コミュニケーションとは?、理解するとはどういうことか?、日本語訳を書く必要はあるのか?、いろいろな事に興味を持とう、指示文をしっかり読もう、グループワークの仕方、学習者の成長に対する褒める一言)

◆紹介者がプリントの作成・配布に至った経緯
→口頭で伝えるだけでは、学習者はすぐに忘れてしまうという危惧があったため
→学習ストラテジーや学習態度など、メタ学習についてフォローする必要があると感じたため(=学習者がこうすれば上達すると信じていることを考え直してもらう必要性)

◆紹介者は、プリントにはその都度気になったことを書くにようにしている。
特にREMARQUESの部分は、学習者が読まないことを危惧し、授業内で一人あるいはペアで読ませている。学習者が徐々に自発的に復習するようになり、プリントに載せる必要がなくなってきたこともある。
参加者からは、特にREMARQUESの部分は、日本語であっても内容が難しく学習者が理解しているのかとの質問があったが、学習者の行動には明らかな変化があり、理解できていると感じているということであった。

3. インターネットサイト「CHOCOLAT !」「TV5 MONDE」
◆「CHOCOLAT !」とは?
→日仏両言語で、フランス語圏の文化を紹介するサイト
→課金すれば、フランス語を学習するコーナーにもアクセス可能
◆「TV5 MONDE」ENSEIGNER LE FRANCAIS AVEC TV5 MONDEとは?
→授業あるいは自律学習のために使用可能な映像資料を提供
→TRANSCRIPTION, FICHE ENSEIGNANT, FICHE APPRENANTも付随
→対象とする学習者のレベルも記載
◆紹介者の使用方法
→リスニングの授業:授業の最初の数回は、比較的理解しやすい「CHOCOLAT !」のインタビュー部分を使用した後に、「TV5 MONDE」へ移行
◆紹介者の問題意識
→「TV5 MONDE」は、学習者のレベルをテストしているだけであって、学習者の理解を促しているのではないのではないか。
→リスニングの理解を促すには、語彙や文法を鍛える方が良いのか。

◆「TV5 MONDE」をより「学習」に役立てるためには?(参加者の意見)
→「TV5 MONDE」は学習の入り口を示しているだけであるので、サイトの提供するCOMPREHENSION GLOBALEを行った後に、その先のACTIVITESを考える。
→TRANSCRIPTIONをペアで読む。
→TRANSCRIPTIONを読んでグループで質問を考え、他のグループに質問する。
→映像資料のテーマに関連した語彙を学習する。
→語彙リストを作成しておき、聞き取れたらチェックする。その語彙が出てきた回数を書く。
→適切な資料の選択が重要である(知らない語彙・文法が多すぎると、理解できない;簡単過ぎると学習にならない;学習者の関心を惹きそうなテーマが良い←これが難しい)。
→学習者のリスニングの仕方に注意する(意識的に聞いているか = 情報を情報としてキャッチしているか)。

(2) 次回の例会テーマ →多読について

(3) その他の議題
- 2016年会計報告
- EDFJの投稿規定の見直し=12月の例会時に編集委員が原案を提示する
- 発音ワークショップ(11月19日(土)に実施済)

(Y.M)



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