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NO.16

 

タイトル:スタージュの報告   

担当者: 小島久和

テーマ:研修、構成、クラス運営

キーワード:トゥール、教材、発話理解、評価、コミュニケーション

タイトル:好きな先生・嫌いな先生     

担当者: 増茂和男

テーマ:研修、構成、クラス運営

キーワード:トゥール、教材、発話理解、評価、コミュニケーション

 


Pékaニューズレター16

 紅葉狩りに出かけたくなる季節となりました。皆さん、お元気でしょうか。

 先月19日(土)にPékaの例会が上智大学で行なわれましたので、その報告を致します。

 

 (1)スタージュの報告    小島久和

  今年の夏(8月3日-28日)に、Tours にあるInstitut de Touraine で仏語教育法の授業に出てきた。先生はMme Dominique BERGER。クラスには12名の学生。全員が概して若く、ラテン系が半数を占めたこともあって、クラスの雰囲気は活気を帯びていた。

  授業内容は、(1) 教材の分析、(2) 話すこと、(3) 書くこと、(4) 成績評価を骨子としていて、肉付けに広告、映画、ヴィデオ、新聞などのいわゆるdocuments authentiques の使い方が示された。また、授業参観も2回あリ、仏語教育法への関心がフランス人の間でも差があることが分かった。さらに、発音の教え方や、個人的な発音矯正、文学講義、文明の授業があった。

  報告者は、授業で配布されたコピーの一部を用意して、スタージュの概要をまとめたが、それによると、スタージュの目的は、qui, à qui, quoi, quand, comment, où (誰が、誰に、何を、いつ、どのように、どこで)と言った疑問詞に敏感に反応して、話し言葉であろうと書き言葉であろうと、表現された事柄の要旨を把握することにあった。

  最後に、授業中に紹介された参考文献の一覧表が配られたが、これは教育法を学ぶ際の指標になるであろう。

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 (2)好きな先生・嫌いな先生      増茂和男

  都立高5学区の都高教、生徒意識調査(92.4.)の結果を使って、(1)好きな先生、(2)嫌いな先生、(3)いい先生の姿を浮き影りにした。これによると、(1)では、教え方が上手で、生徒をよく理解し、ユーモアのある先生、(2)では、授業が分からなく、一方的に決めつけるうるさい先生、(3)では、授業が上手で熱心な先生となる。

  授業は先生と生徒の共同制作であるとの前提に立てば、生徒の側が先生をどのように見、先生に何を求めているのかを知ることは大切なことであろう。

  それから、カリタス学園小学校で教鞭をとっているMaire Lafleur-Mailhotさんが、今年6月に出版した教材、PROGRAMME D'ÉTUDES DE FRANÇAIS LANGUE ÉTRANGÈRE POUR LE NIVEAU PRIMAIREの紹介があった。これは、DÉLÉGATION DU QUÉBECに電話(3239-5137)を入れて申し込めば入手できるとのこと。

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次回の例会は、11月7日(土)午後2時半から、上智大学 中央図書館 7階 L-71Oにおいて、

  スタージュの報告(竹内さん)と講読の時間の活用法(白井さん)について発表があります。お忙しいとは思いますが、奮ってご参加ください。

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