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NO.159

 

 

【例会のテーマ】
「授業で学習者の理解を促すには?」

 


06/09/2016

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     PEKA (ペダゴジーを考える会) News Letter no.159
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■□■ 次回例会のご案内 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

日時 : 9月17日(土)・14時30分〜17時30分

場所 : アンスティチュ・フランセ東京・107教室

* 今年度の年間テーマは「授業で学習者の理解を促すには?」です。

* 9月例会のテーマは年間テーマに沿って、「どのような道具をどう授業に組み込むか?」です。
教育、学習は黒板やホワイトボード等への板書、パワーポイントによる提示、プリントの配布など、さまざまな道具によって媒介されています。みなさんは、どのような道具をどのように利用して学習者の理解を促す工夫をされているでしょうか。

* どなたでもご参加いただけます。参加費は無料です。

■□■

☆☆ 2016年度例会日程 ☆☆☆☆☆
以下の通りです。メモをお願いします。

9月17日,10月15日,12月17日,2017年2月18日

いずれも土曜日の14時30分 〜 17時30分ですが,会場の都合により時間が変更になる可能性があります。
また,開催場所については,例会ごとに案内をご確認ください。

 

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■■■【2016/6/18 例会報告】━━━━━━━━━━━━━━

今回の例会では前半にLIRE POUR ECRIRE/30 TEXTES LITTERAIRES というテキストの紹介があり、後半に今回のテーマについて話し合った。

テーマ <教師と学習者のギャップを埋めるには?>
毎年、学習者の意識と教員が提案したい学習のあり方とのギャップを感じる。
特に中だるみの時期になってくると、4月からやろうとしていたことを貫ききれず理想との乖離が生じてくる。
学習者に自分のやり方を理解してもらうにはどうすればいいのだろうか。教師が折れたほうがいいのか、教師のやり方を貫いたほうがいいのか。

1. グループ学習
●学習者の学年や意識によってかなり違う。入学したばかりで教師の提案するグループ形式の学習に慣れていない学習者、伝統的な学習方法に慣れている学習者は、自主的に動いてもらいたくても教師から言われないとやらない、グループを作るのに時間がかかる。
●メンバーを固定せず毎回変えるようにするとうまくいくことが多い。
●文章を作成する、など目標を与えると協力してやることが多い。
●学習者ひとりひとりの学習能力、コミュニケーション能力にもよる。能力が異なる学習者を組ませるとうまくいくのだろうか?

2.文字を媒介としないオーラルの授業
●オーラルをやりたいのにすぐ書いてしまう学習者がいる。
書かないと学べない、授業でやったことを全て残しておきたいと思っている学習者が多いが、発音が分からない状態で書くのは逆効果。ペンを持たない、辞書で調べない、発表メモだけ持って前に出てくる、といった指示も必要。
話しあわないと次の課題ができないようにするのも良い。
●いっぽう、記憶力が非常に良くその場で覚えられるのでメモをとらない学習者もいる。CREDIF方式のように一切文字を使わない方法もあるが、学習時間や設備に制約がある。
●1回目の授業だけは授業のやり方とその効果を理解してもらうために文字を使わない授業をしてはどうか。

3. フランス語での授業
●「フランス語で授業」を実践してきたが、それがくずれつつある。
●指示の部分で理解してもらえないときには日本語を使わざるを得なかった。
●学生との関係性を形成するうえで「フランス語だけ」にこだわることの弊害もあるので、以下のような方略も有効では。学習効果が上がらずに悩んでいる(ように見える)学習者には日本語で話を聞いてアドバイスをする。ACTIVITEのやり方がわからないグループには(そのグループのところに行って)日本語も交えて説明する。
●学生との関係性は別の面で補完することも可能では。例えば、学生の名前を頻繁に呼ぶこと。お互いにPRENOMで呼び合うこと。

4. ギャップを埋めるための方策
●クラス全体に話しかけたとき、リアクションがなかったので、「誰か何か言うまで私は何も言いません」と2時間黙っていたことがあった。次の授業から学生は自発的に話すようになった。
●英語授業の弊害で語学=文法と決めつけている学生がいる。さまざまな学習方法について「学び方のレクチャー」も必要ではないか。
(M.I.)



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