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NO.141

 

 

 

「アクティブな授業 2」

17/10/2013

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     PEKA (ペダゴジーを考える会) News Letter no.141
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三菱東京UFJ銀行 板橋支店
普通3591136
名義:ペカタントウ ウザワケイコ

郵便振替口座
00120-1-764679
加入者名:PEKA

■□■ 次回例会のご案内 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

日時:10月19日(土)15:30〜18:30 (通常より1時間遅い開始となります。)
場所:アンスティチュ・フランセ東京 www.institutfrancais.jp/tokyo/
   102教室(15:30〜16:30)
   204教室(16:30〜18:30)
   (教室がわかりにくい場合には受付でお問い合わせください。)
* どなたでもご参加いただけます。参加費は無料です。

◇10月の例会 テーマは、9月に引き続き「アクティブな授業 2」です

 9月の例会は、「アクティブな授業とは?」という問いからはじまりました。アクティブな授
業をつくるための課題が見えたところで終了時間となったため、10月の例会では、もう一
歩具体的な「アクティブな授業」の実践について、それぞれの試みを紹介する機会としよ
う!ということで意見の一致がみられました。そこで次回は、どのようなACTIVITEを実践
しているかを
- 時間配分
- 机の配置など、空間の用い方の工夫
- グループの形態
- 教師の教室での立ち位置および立場
- 声の使い方
などのポイントを参考に意見交換を行いたいと思います。振るってご参加ください!

 

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■□■ 2013年度例会日程 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
以下のとおりです。メモをお願いします。

2013年4月20日、6月22日、9月21日、10月19日、12月21日
2014年2月15日
いずれも(土)15:30〜18:30 (会場の都合により時間変更の可能性あり)
場所については、例会ごとに案内をご確認ください。

■■■【2013/9/21例会報告】━━━━━━━━━━━━━━━

「アクティブな授業とは?」というとき、まず前提となるのは、教室の中で、学習者がアク
ティブになるような授業であることだ、というところから、参加者12名で話し合いはスタート
した。

 今回の話し合いは、具体的な実践報告、アイディアというよりは、「アクティブ」な状態でな
い学習者の傾向分析、そこに直面した時の戸惑い、学習者を「アクティブ」な状態に持っ
ていくにはどういう工夫がいるのか、などについての意見交換が中心となった。

●悩みは色々・・・
・フランス語を専門とする学生でも、「フランスといえば?」という問いかけに、答えられな
い。
・テーマを自由に選ぶような課題では、自分でテーマを見つけることが苦手な学習者が多
い。
・モチベーションがないに等しいところに、どういうACTIVITEを導入するのか?
・多様な学生の集まるクラスでは、やる気に関する温度差も能力の差もある中で、どこに
照準を合わせて授業をつくっていくのかがむずかしい。

●以上のような問題にぶつかっている時にどのような対応が可能か?
・今の自分にはちょっとむずかしいけれど、というテーマを提供する=ハードルを少し上げ
ることがモチベーションアップにつながるのでは?
・ACTIVITEをする前の指示をハッキリ出し、何を目的とした作業なのか理解してからスタ
ートする。
・指示を出してもうまくいかないとき→指示の出し方がまずい、レヴェルに合っていない、と
いう
可能性があるので、きちんといい直すか、部分的に一緒にACTIVITEをやってみて確認
する。
・「協同学習」をクラスに取り入れる。
-協同学習の利点:学生がフランス語を使う時間が長い。
-指示の出し方が重要:指示が理解されにくいとグループにより参加状態にムラが出てし
まう。
-グループの中で役割を決める→タイムキーパー、指示を伝える人、など・・・
例1)フランス語でトランプを使って数を数える練習の場合:
カードを出す人、計算する人、結果をカウントする人、というように役割を決める。
また、「役割」については、全員がいつも同じ役ではなく、全ての役割を担うようまわ
していく。
例2)発音の講座で、相手の言うことを聞いて、その発音のしかたについて感想を言う、
という「役割」を担うようにすることで、注意深く聞くといった、積極的な取り組みが見
られる。
参考文献ジェイコブス他『先生のためのアイディアブック:協同学習の基本原理とテクニ
ック』

●グループでのACTIVITEで学習者をより「アクティブ」な状態にもっていく工夫
・時間の使い方に注意する:ACTIVITEの数を増やすのみでなく、クラスにダイナミズムを
作るため。
・ACTIVITEに使う時間を短く切る:例えば、1分がリミットと伝える(たとえ実際は2分にな
っても)
・フランス語で行われる授業では、グループのACTIVITEで盛り上がっても、関係ないおし
ゃべりにならないし、集中できる時間にもリミットがあるので、1つのACTIVITEがテンポ
よく進む。
・グループの構成にもバリエーションを与える(2人のみでなく、3人、4人、または全員で
移動等)。
・机や椅子のレイアウトなど、教室の空間的配置を考えることも必要。
・聞いている側に心地よい声で話しているかどうかも大切。

以上の話し合いをふまえて、次回は具体的なACTIVITEの実践報告を中心に話し合う
こととした。
クラスにダイナミズムを作り出すための時間配分、グループの形態、空間の使い方、教
師の立ち位置、声の使い方など、これまでの授業を見直し、より「アクティブな授業」を作
るためのポイントを確認できた有意義な例会だった。
(T.T.)



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