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NO.140

 

 

 

「ACTIF な授業」

9/9/2013

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     PEKA (ペダゴジーを考える会) News Letter no.140
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*PEKA活動資金カンパ口座
三菱東京UFJ銀行 板橋支店
普通3591136
名義:ペカタントウ ウザワケイコ

郵便振替口座
00120-1-764679
加入者名:PEKA

■□■ 次回例会のご案内 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

日時 : 9月21日 (土) 15 : 30〜18 : 30
場所 : アンスティチュ・フランセ東京
    102教室(ご不明の時は、受付でお尋ねください。)
http://www.institutfrancais.jp/tokyo/about/contact/

◇テーマは「ACTIF な授業」です。みなさん、またいろいろな意見、質問、報
告など用意してご参加ください。
* どなたでもご参加いただけます。参加費は無料です。

 

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■□■ 2013年度例会日程 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
以下のとおりです。メモをお願いします。

2013年4月20日、6月22日、9月21日、10月19日、12月21日
2014年2月15日
いずれも(土)15:30〜18:30 (会場の都合により時間変更の可能性あり)
場所については、例会ごとに案内をご確認ください。

■■■【2013/6/22例会報告】━━━━━━━━━━━━━━━

今年度第2回の例会のテーマは、「フランス語教育にリアリティーを持たせる
には?」の続きと「板書について」でした。
※提起された問題は○の後に、その問題に関する参加者の意見は→の後に記述します。

<フランス語教育にリアリティーを持たせるには?>

○「初学者だから簡単なこと以外はできない。」と言っていては練習問題を解い
ただけで終わってしまうので、documents authentiquesを授業で使ってはみる
ものの、やはり初学者なのでわけがわからずに静かになってしまう。
→全てを理解させなくても、例えばスポーツの試合のスコアだけを聴き取らせ
るなど、大事な部分だけに注目させればよい。
→documents authentiquesも、適切に導入すれば興味を惹く有効な手段になる。
例えば、高校の調理科の生徒ならばレシピを用いれば、それがフランス語で書
かれたものであっても興味を抱くし、動画投稿サイトにアクセスすれば一流料
理人の調理風景を見ることができ、良い刺激にもなる。
→documents authentiquesを用いて言語材料を教える際は、何か題材を決めた
ほうが良い。例えば前述のレシピであれば、数量表現だけならば単純で教え易
い。

○和訳が存在するdocuments authentiques(例えばフランス料理のレシピ等)を
用いた場合、和訳が巷に数多く存在するので、学習者がそれらを見てしまうと
フランス語に注目しなくなるのではないか。
→発想を変えて、仏訳の少ない日本料理をフランス人に紹介する立場に立てば
「発信しよう。」という気持ちが強くなる。
→フランス料理のレシピの仏訳と和訳が最初に手元にある方が、初学者の場合
は敷居が低くなって取り組み易くなる。

<板書について>

○板書してしまうと、学習者は書き写すことだけに集中してしまう。
→しかし、板書をすることで学習者の顔を上げさせることもできる。
→日本人は漢字圏の人間なので、板書という形式で視覚的に提示されないと学
んだ気がしないのではないか。
→いずれにせよ、板書は人に見せるものなので、殴り書きのように乱暴に書い
てはいけない。

○練習問題の答え合わせを一斉に黒板や口頭で行うと、綴りを間違える学習者が
必ず出てしまう。
→教師が学習者の書いたもの回収してチェックするのが理想的である。
→練習問題の穴あき箇所だけを書いてしまう学習者に、全文を書くように指導
することもできる。

○板書を筆記体で書くかどうかについては、フランス人が筆記体を使うのだから
使用をやめる必要はない。
→筆記体を読めない学習者でも数週間すれば慣れてくるし、書けるようになる
者もいる。
→授業冒頭の十数分を筆記体の練習の時間に充てるのも良い。

 以上のように、フランス語のリアリティー≒documents authentiquesと
黒板の使い方や、板書そのものの意義について活発な議論が成されました。
documents authentiques自体は確かに初学者にとってかなり「敷居の高い」
教材ではありますが、料理のレシピを始めとした例が出ているように、教師自身
の「調理方法」によってはリアリティー持たせながらフランス語・文化に学習
者を、「敷居の低い状態で」より一層近付けさせることのできる教材であること
は間違いありません。
また、板書については参加者の発言にあった「知識伝達型の文法の授業ならば
教師の手がチョークで汚れるほど良く、会話の授業ならば教師の手と黒板が
綺麗なほど良い。」というものがとても印象的でした。知識を口頭で伝えるのか
書いて伝えるのか、書くならばどの様に書くべきなのかは、
知識の伝達者である教師自身が、教室空間の中で考えるべき最も大事なことの
一つであると実感した例会でした。(T.M.)



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