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NO.134

 

 

 

「Perspective actionnelleに基づいた授業活動とは」

05/09/2012

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     PEKA (ペダゴジーを考える会) News Letter no.134
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三菱東京UFJ銀行 板橋支店
普通3591136
名義:ペカタントウ ウザワケイコ

郵便振替口座
00120-1-764679
加入者名:PEKA

■□■ 次回例会のご案内 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

日時:9月15日(土)15:30〜18:30
* いつもより一時間遅くのスタートですので開始時間にご注意ください
場所: 東京日仏学院 102教室
http://www.institut.jp/ja/contacts#tokyo
* どなたでもご参加いただけます。参加費は無料です。

◆9月のテーマは「Perspective actionnelleに基づいた授業活動とは」です。

ヨーロッパ共通参照枠(CECR)により提唱されている行動中心主義
(perspective actionnelle)に基づいた授業活動について考察します。
小松祐子さんには、フランスで最近出版された教科書(methode)をも
とにperspective actionnelleの活動例を分析し、従来のapproche
communicativeとどのように異なるのか検討していただきます。
茂木良治さんには、CECRに基づいた授業設計をした経験から、行動中
心主義の中心概念であるtache(task/タスク/課題)について考察し
ていただきます。
お二人のお話の後、参加者の皆さんとディスカッションを致します。
多くの皆さんのご参加をお待ちしています。 

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■□■ 2012年度例会日程 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
以下のとおりです。メモをお願いします。

2012年4月21日、6月16日、9月15日、10月20日、12月15日
2013年2月16日
いずれも(土)14:30〜17:30
場所については、例会ごとに案内をご確認ください。

■■■【2012/6/16例会報告】━━━━━━━━━━━━━━━
【教育実習体験談(松本)】
 5月7日から5月25日までの3週間,横浜にある県立高校でフラン
ス語と英語の教育実習を行い,実習の様子や工夫した点を中心に発表
を行った。

・アクティヴィテの導入
既習事項の練習・定着を兼ねてペアワークを中心としたアクティヴ
ィテを取り入れた。既習事項をパターンプラクティスの形式で練習・
定着させることが目的であり,初めは滑らかにフランス語が出てこな
い生徒が大半であったが,回数を重ねる毎に自然と言えるようになっ
た。また,日常でフランス語を話す機会が稀有であるため,学習した
言語を思う存分話す機会となり,楽しそうな表情をしていた。

・活用練習表の配布
4月の例会で「書いて覚える」ことの大切さが話題となったので,
それを受けて基本的な動詞の活用を書いて練習するワークシートを作
成し,自習用教材として配布した。初学者にとってはer動詞の活用語
幹と語尾の境目を正しく見分けて活用させる,或いはエリジヨンの箇
所を見つけるということ自体が不慣れであるため,予め範を示すこと
によって基礎を正しく定着させるという狙いもあった。

・通信欄,感想表の導入
「短い実習期間のなかで,生徒とできるだけ交流の機会を多く持ち
たい。」という思いから,通信欄(小テストの隅に「フランス語を始め
た理由は?」等のお題に対して回答を書く欄)や,感想表(その日の授業
に対する感想・質問・要望を書く用紙)を導入した。
前者は実に意外な回答(「『失われた時を求めて』を原文で読みた
くてフランス語を始めました。」など)が寄せられ,回答を読むだけ
でも十分に楽しく,またその回答に対して個別に一言メッセージを書
くのもまた楽しいものであった。
後者は回答を読み,返事を書くという楽しみは勿論のことながら,
生徒から寄せられた質問・要望にできる限りこたえることで,彼らの
学習意欲を維持することができたと感じた。具体的には,「○○とい
う文は正しいですか?」といった質問から,「単語を効率良く覚える方
法を教えて下さい。」といった学習相談,更には「メモをとるのに精
一杯なので,『○ページを参照して下さい』という指示を,ページ数
だけでもいいので板書して頂けますか?」といった要望が寄せられた。

【講読の授業方式(粕谷)】
勤務先の高校で行なっている,いわゆる講読の授業の進め方につい
て,伝統的な文法訳読法以外の方法を取り入れたいということであっ
た。参加者からは訳を簡単に確認し,フランス語の「構造」に注目し
て解説することの大切さが挙げられた。というのも,訳だけでは内容
を本当に理解しているかがわからないからである。また,文法の学習
にフォーカスしないのならば,辞書を使わずに必要な情報だけを取り
出せられるようになればいいのではないかという声もあった。加えて,
文法的に解説すべき箇所と文学的に解説すべき箇所を分けることで,
語学力の向上のみならず,文学の魅力も伝えることができるとの意見
も寄せられた。

【フランス語のみで行う会話の授業(飯田)】
会話の授業を行う際に教師が学習言語でしか話さないことの是非に
ついて,参加者の大半が肯定派であった。やはり学習言語を多く聞く
という機会になるだけではなく,教師の性格にもよるが,余計なこと
を言わないようになり,授業がよりシンプルでわかり易いものになる
という。また生徒も,雰囲気や身振りから内容をおおまかに理解して
いることが多いという。加えて,「この先生はフランス語でしか話さ
ない。」というイメージを生徒に与えることができれば,教室外での
挨拶や会話に至っても,学習した表現を用いて話しかけてくれること
もあるという。但し,外国語の使用が首尾一貫していなければその限
りではなく,常に意識をする必要があるとのことであった。
(R.M.)



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