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NO.13

 

タイトル:Francis CICUREL の講義紹介

担当者:井口早苗

テーマ:構成、評価

キーワード:教師、学習者、コミュニケーション、自己評価

タイトル:教師の自己評価と成長について

担当者:田中幸子

テーマ:構成、評価

キーワード:教師、学習者、コミュニケーション、自己評価

 


Pékaニューズレター13

2月29日、四年ぶりに得した気分の土曜日、春を待つPéka達のこころをうずうずさせる二つの発表がありました。

◆ひとつめは井口早苗さんによる、パリ第3の Francis CICUREL の講義の紹介。

 実際に授業中に行われている教師と学習者とのやりとりを書き起こしてみることによって次のようなことを探りだし、そこからまなぶ。

  ○教師の特性?教室内の教師はinformateur, animateur, évaluateur である。

         教室外の様々な役割。

         教師が説明をするときの方法の分類。

          →CICUREL,F. Parole sur parole, Clé International, 1985

         教師が授業を進めていく上で発するその他の言動の分類。

  ○学習者の特性?教師と学習者のあいだに当然のごとくある上下関係。

          教師の様子を伺いながらの、しり上がりの発言やpeut-êtreの多用。

          学習者が守る"間違える権利"と他の学習者との平等のポジション。

          ロールプレイの時、現実から離れられない学習者。

 ?ここで書き起こされている授業風景は実に活発で(学習者がアメリカ人であったり)うらやましい。もしかして私たちが授業を書き起こそうとしてもほとんど白紙になったりするかも…という感想もでました。

  また、vraisemblance に固執する学習者は、まじめな日本人の中には多いらしく、参加者はうなずくことしきりでした。

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◆ふたつめは田中幸子さんによる、「教師の自己評価と成長にっいて」。

 一教師の仕事にふくまれているもの、教師に要求される能力。

  "教師の成長"については2つの考え方がある。ひとつはtraining (目に見える努力)もうひとつはdevelopment (目に見えない努力)。

  →J.C.Richards & D.Nunan, Second Language Teacher Education, Cambridge Univ. Press,1990.

   K.Graves, The training development continuum in teacher education: some practical application, Multgr. JALT 1991, Kobe.

 一以上のことを明らかにしつつ、教師としてだけでなく、人間としての成長だってめざしちゃう、幸子さんでした。

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*)Pékaのロゴが、決まりました。ちょっとアカデミックで論集の表紙などにはぴったりではないでしょうか。いかがですか。

 さて、次回は、増茂さんに"W0RLD STUDIES"という国際理解教育のテキストの紹介をしていただきます。また、3月18日神戸の舞子ヴィラで行われた<RENCONTRES PEDAGOGIQUES DU KANSAI>の報告と、ひょっとすると、中川努さん(関西学院大)による「高校教育に活用されるMinitel」についての最新!!の情報も聞けそうです。

 GW直前の次回のPéka、これは絶対行かなきゃ、ですよ。

  4月25日(土) 上智大学 中央図書館 L-710

  午後2時30分-5時

                 乞うご期待!

                        (姫)

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