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NO.129

 

 

 

「楽しい活動をしながらどのように文法にもっていくか」

13/10/2011

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     PEKA (ペダゴジーを考える会) News Letter no.129
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*PEKA活動資金カンパ口座
三菱東京UFJ銀行 板橋支店
普通3591136
名義:ペカタントウ ウザワケイコ

郵便振替口座
00120-1-764679
加入者名:PEKA

■□■ 次回例会のご案内 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

日時:10月22日(土)14:30〜17:30
場所:明治大学駿河台校舎、研究棟3階 第10会議室
(9月例会の会場の1つ下の階になります。
リバティータワー3階の連絡通路から研究棟に渡り、目の前の階段
あるいはエレベータで1階降りて下さい。階段・エレベータを出たところ
の廊下を左に行くと第10会議室があります。)

(〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1 TEL 03-3296-4545)
キャンパスガイドは以下の通りです。
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/
* どなたでもご参加いただけます。参加費は無料です。

◆ 10月のテーマは「楽しい活動をしながらどのように文法にもっていく
か」です。学生が楽しめる活動をしながら、実はある文法項目が身に付くと
いうような活動(ある文法項目を自然と身につけるための楽しい学習活動)
を考案し、行なっている方は是非アイディアを紹介してください。また、そ
んなアイディアに興味がある方もどうぞご参加ください。

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■□■ 2011年度例会日程 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
以下のとおりです。メモをお願いします。

10月22日、12月3日、2月18日
いずれも(土)14:30〜17:30
場所については、例会ごとに案内をご確認ください。

■■■【2011/9/17例会報告】━━━━━━━━━━━━━━━━━
9月の例会のテーマは「生徒・学生のモチベーションを引き出すにはどうす
れば良いのか?」「教師のモチベーションをどのように維持しているのか?」
でした。主に以下のテーマについて話し合いました。
1.なんでモチベーションがテーマになったか?
2.最初はモチベーションが高かったのに、段々下がっていく。どうすれば
また最初のやる気のある状態に戻せるのか?
3.第一外国語と第二外国語でのモチベーションの違いは?
4.[話題提供]授業後に記入する学習日誌の活用
----

1.なんでモチベーションがテーマになったか?
このテーマの提案者の方は高校でフランス語を指導しており、学生がなん
でフランス語を選んだかがわからないために、学生をどこにもっていけばい
いのか(到達点)がわからないという悩みを抱えておりました。このような
悩みから今回モチベーションがテーマとして選ばれ、まず例会の中で話し合
いが行われました。
楽しいことをすれば、学習者のやる気向上につながるということで、どの
ような活動をすれば学生は楽しく(やる気をもって)フランス語を学ぶこと
ができるのか参加者たちは経験から様々な提案をしました。具体的には、シ
ャンソンを歌う、マンガをフランス語で読む、ロールプレイなどが挙げられ
ました。
そして、話し合いの中で、「モチベーション」という言葉が何を表すか考
え直すことになりました。そもそもモチベーションと授業の到達点は別もの
であって、混同してはいけないのではという主張がありました。実際に、モ
チベーション研究で「生徒の名前を覚えている」「生徒へのレスポンスがあ
る」教師の授業が一番やる気がでるという結果が出ており、教師が到達点を
作ったからといって学生がやる気になるわけではないようです。

2.最初はモチベーションが高かったのに、段々下がっていく。どうすれば
また最初のやる気のある状態に戻せるのか?
この議題を提案した方は受験に向けた個人指導を行う中で、生徒のモチベ
ーション低下の問題に直面していました。生徒の方は受験によるプレッシャ
ーやマンネリから段々モチベーションが下がってしまったようです。参加者
からは少し雑談をまじえて、話を聞いたり、受験対策だけではなく、小説な
ど本人が好きなものを読んだりすることでマンネリから脱し、やる気を取り
戻せるかもしれないというアドバイスが有りました。一方で、受験対策の場
合は親や塾との兼ね合いもあるので、受験勉強以外のことを導入するのは難
しい部分もあるようです。

3.第一外国語と第二外国語でのモチベーションの違いは?
フランス語学科やフランス文学科に入学する学生が必ずしも明確な理由
を持って、フランス語を選択しているわけではないようです。また、文学部
に入ったからといって、文学に興味があるわけでもない学生が多いようです。
そして、今でも「フランス語は美しい」というイメージが根強く、フランス
語を専攻する学生が多いようです。
第一外国語と第二外国語の学生どちらも教えた経験のある参加者たちか
らは、第一外国語としてフランス語を選んだからといって、モチベーション
が高いわけではなく、どちらも大差がないという意見がありました。特に第
一外国語としてのフランス語でも二年目の学生はやる気の低下が甚だしい
という印象をうけるという意見がありました。

4.<話題提供> 授業後に記入する学習日誌の活用:茂木さん
茂木さんは毎回授業の最後5分に学生に学習日誌を書かせ(「今日学習し
たことに関する感想・質問」)、それを回収しフィードバックを記入し、次
の授業で返却するという学習支援活動を実施しています。日誌の記述を見て、
学生一人一人の様子を把握し、その内容を考慮して、次の授業の内容を調整
していました。また、学生は毎回記入することで、学習を振り返ることもで
き、勉強を重ねて行っているという達成感がえられていました。教師とのや
り取りがあり、学生のやる気を刺激するという効果があるかもしれないとい
うコメントが得られました。

まとめ
モチベーションについて話し合う中で、やはり学習者たちがフランス語を
勉強していても、なかなか「フランスに出会えない」ことがやる気を低下さ
せているのではないかという帰結に行き着きました。教師として「フランス
語やフランスを感じる」ことを授業に取り入れる必要があり、フランス語を
「教えてもらう」から「自分で使う」という方へ学習者がシフトできるよう
に工夫することで学生のやる気を高められるのではないでしょうか。
(R.M.)


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