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NO.128

 

 

「生徒・学生のモチベーションを引き出すにはどうすれば良いのか?」
「教師のモチベーションをどのように維持しているのか?」

06/09/2011

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     PEKA (ペダゴジーを考える会) News Letter no.128
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普通3591136
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加入者名:PEKA

■□■ 次回例会のご案内 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

日時:9月17日(土)14:30〜17:30
場所:明治大学駿河台校舎、研究棟4階の第三会議室
(〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1 TEL 03-3296-4545)
キャンパスガイドは以下の通りです。 
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/
* どなたでもご参加いただけます。参加費は無料です。

◆ 9月のテーマは「生徒・学生のモチベーションを引き出すにはど
うすれば良いのか?」ですが、「教師のモチベーションをどのよう
に維持しているのか?」についても考えてみたいと思います。現在
授業ではこんな工夫をしている、などの良いアイディアがある方は
もちろん、悩みまくっている方もどうぞご参加ください。後期・二
学期に向けて良いヒントが見つかるかも知れません。

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■□■ 2011年度例会日程 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
以下のとおりです。メモをお願いします。

10月22日、12月3日、2月18日
いずれも(土)14:30〜17:30
場所については、例会ごとに案内をご確認ください。

■■■【2011/6/18例会報告】━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎例会のはじめに井上美穂さんが、以下の特別な報告をしてくださいまし
た。
<日仏の教科書における発音練習の扱い:井上美穂さん>
 報告の前に、この報告が井上さんの勤務している大学で文部科学省の科
学研究費の補助を受けた研究の一環であるとのお断りがありました。
 はじめに2009年度に日本で出版された、または改訂出版された27冊の
教科書について、また、フランスで2006年〜2009年に出版された7冊の
教科書について、発音に関する項目の数値から平均値を出したグラフのプ
リントが配布されました。
 ここで指摘されたことは、日本の教科書では音声に関する記述が「つづ
り字の読み方」に多く割かれているのに対し、フランスの教科書では「つ
づり字の読み方」に次いで「contrast」と「韻律」が多く取り上げられて
いる、という点でした。
 つぎに、日本の教科書で取り上げている発音に関する項目と、発音以外
の文法項目などについて、その比較値をグラフ化したものについての説明
がありました。ここで見られた特徴は、発音に関する項目の数値が全体の
6パーセント未満のものが多く、0パーセントの教科書も三冊あったこと
です。
 発音を扱った部分の内訳を示したグラフの説明では、多くの教科書で
「つづり字の読み方」に多くを割く傾向があり、つづり字以外で取り上げ
る傾向の多かったものは「consonant(一冊)」「母音(三冊)」「子音
(一冊)」「母音+子音(三冊)」でした。すべての教科書から出した平
均値のグラフからは、「つづり字の読み方」がほぼ60パーセントを占め
ていることが分かります。
 さらに、「つづり字の読み方」だけに対象をしぼって、「母音」「鼻母
音」「半母音」「 e 」「子音」「 h 」「語末子音」「その他」の項目別
に作成したグラフの説明がありました。
 最後に日本の教科書27冊すべてから抽出した平均値のグラフから、「つ
づり字の読み方」のなかでは、「子音」「母音」「鼻母音」「 e 」の順
に記述が多いという結果が出ました。

◎ 例会のテーマは前回に引き続き 「文学作品を授業にどのように取り入
れているか」でした。前回同様とくに担当者を決めずに、授業で文学作品
を使用している会員がそれぞれ自由に発表する、という形式で例会を行い
ました。発表したのは鵜沢恵子さん、根岸純さんの二人で、以下の報告が
ありました。

<発音の授業における文学作品の使用:鵜澤恵子さん>
はじめに MARGUERITE ROUX の UNE MAISON DANS MON
COEUR とPATRICK CAUVIN の E=mc2 MON AMOUR が印刷して
あるプリントが配布されました。教材選択の基準は、学生が読んで
イメージがつかみやすい場面であること、単語や文型の選択、また
文章の構成のしかたに特徴があること、初級者を対象とした授業な
ので平易な文章であること、などです。
学生それぞれが、文章の内容を表現する練習です。LE FRANCAIS
“STANDARD”の音声を学習した後、次の段階として、イントネーシ
ョンのバリエーション、強調のしかた、スピードの変化、声の大き
さ、声の高さ、声質の選択、など、発話者の気持ちが音声にどのよ
うに現れるかを学習(練習)します。これを応用して、「言葉を感
じて読む」事を目標としています。
どのように表現するかは読み手によって異なるし、テクストを学
生たちがどれだけ理解しているかどうかでも違ってくるので難しい
ことではないか、という意見が出ましたが、文学的に良い朗読かど
うかということではなく、読み手が場面や単語の意味をどのように
音声化するか、それが聞き手にきちんと伝わるかどうかという事を
重視しています。朗読の後で、聞き手の感想と読み手の意図を聞い
て、意図が伝わったか否かを明らかにし、それが音声上のどのよう
な特徴によるものかを話し合います。

<フランス文学科3・4年生を対象にした講読の授業:根岸 純>
三枚のプリント(ヴィクトル・ユゴーの NOTRE-DAME DE PARIS,
CHOSES VUES, PREFACE DE CROMWELL それぞれ一部分を抜粋し
たもの)が配布されました。
授業はフランス文学科3・4年生を対象にしたもので、テキスト
は前期に『ノートル・ダム・ドゥ・パリ』を、後期に『レ・ミゼラ
ブル』を中心にして、関連する身辺雑記帖や序文などを同時並行的
に読んで行くものです。
前期には『ノートル・ダム・ドゥ・パリ』の時代背景を知るため、
リュック・ベッソンの『ジャンヌ・ダルク』の冒頭部分を、また後
期への橋渡しとして、フランソワ・トリュフォーの『アデルの恋の
物語』を毎回少しずつ鑑賞しました。また、ほぼ原作のあらすじ紹
介を兼ねているので、1999年に公演されたミュージカルの DVD を
毎回一曲鑑賞しました。これは後期も続けていきます。
授業形態は、学生を指名して音読・和訳させるという伝統的な講
読の授業と言えます。三枚目のプリント『クロムウエルの序文』(授
業担当者の意訳付き)は、後期のレポートを作成する際に引用して
書かせるためのものです。
(J.N.)


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