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NO.12

 

タイトル:「夏期研修報告(その2)」

担当者:水野(白百合学園高等学校)、渡部(浦和明の星女子高等学校)

テーマ:研修

キーワード:ブザンソン、CLA、ゲーム、発音矯正

タイトル:「夏期研修報告(その2)」

担当者:善本(横浜女子短期大学)

テーマ:研修

キーワード:ヴィシー、CAVILAM、方法論

 


Pékaニューズレター12

 明けましてお目でとうございます?!

 なんて書き出してみたものの、その先がなかなか進まず、とうとう2月になってしまいました。遅筆の私をどうか皆様お許しください。世の中は、ALBERTVILLEオリンピックで盛り上がっています! なんと、昨日は複合団体で、予想だにしなかった金メダル!!札幌以来20年ぶりとのこと。あのときは私も小学生だったのだなあ…

 それでは、そろそろ前回の報告に移りましょう。

◇12月1日(土) 14:30-17:30

 上智大学中央図書館L-710

 参加者:15名

◆「夏期研修報告(その2)」

(1)CLA (Centre de Linguistique Appliquée) de Besançon:

   水野(白百合学園高等学校)、渡部(浦和明の星女子高等学校)

   4週間(1992年8月)

 おふたりが、受講された各講座のなかで、特に印象に残った次の2つの授葉について、発表がありました。

 [1] Jeux de rôle et simulation (Régis Cristin)

   いろいろなjeux についての実践的な説明。

   ・他己紹介

   ・筋のゲーム:ふたりで向かい合いになって、ジェスチャー、短い言葉、文など鸚鵡返しに言う。

(écouter, comprendre, répéter)

   ・動詞の不定法から過去分詞を当てるカードゲーム:サイコロを2つ用いて6x6枚あるカードの開けるところを決める。カードを裏返しにして、記された不定法の過去分詞を言う。6枚先取したものの勝ちとする。

   ・scrabble(jeux de lexique)etc.

  またjeux は、次の3つのタイプに分類できることが示された。

   1) Jeux didactiques -lexique, grammaire

   2) Jeux d'approfondissement

   3) Jeux interactifs - production des apprenants

  最後に、Jeux を授業で使う場合の5つの留意点が指摘された。

   ・授業で使う前に必ず予行練習をする。(家族や友人などと)

   ・やり方が明確でなければならない。

   ・もし生徒が飽きたらすぐにやめる。

   ・ゲームの目的を忘れない。(例:過去分詞のゲームのときに、間接話法などは入れない。)

   ・自分でクラスに合わせて改良することが大切である。

 [2] Correction phonétique (Paule Michel〕

  1〕間違いのtype をみつける。

  2〕間違いを分析する。

     @ entourage A intonation B assimilation

  3) 「逆」を強調することによって、間違いを矯正する。

 それぞれ、参加者たちも実際にこれらを実践してみました。学生時代に戻ったようで、わきあいあいとした雰囲気でした。

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(2) CAVILAM (Centre audio-visuel de langues modernes) de Vichy:

    善本(横浜女子短期大学)

    6週間(1991年7月-8月)

 日本フランス語フランス文学会のstageの一員として、参加したVichyの報告。

 授業は午前中で、午後は希望すれば街のあちこちに出ての社会科見学。いろいろな講座から自由に選択ができ、また内容も年々充実の度合いを高めてきているのでは、というのが善本氏の印象である。

   ・Correction phonétique et enseignement du FLE

   ・Jeux et techniques de créativité dans la classe de langue

   ・L'enseigement-apprentissage de la communication orale

 上記の授業内容についての説明があり、特に「相手が予期できるのはcommunicationではない」という点が強調された。

 また、各授業で配布されるプリント類の全てが、中央図書館に保管されているので、個々の資料の検索が大変容易であるというCAVILAMの利点が指摘された。

 しかし、Vichyにおいては、各授業とも「やり方」の紹介に終始し、教室内での具体的な実践練習に欠けるきらいがあるという難点も指摘された。

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◇ATTENTION!

  懸案のPEKAの紀要(?)の表題が決定しました。

  « Etudes didactiques du FLE au Japon »

    (略称 EDFJ → ウデ富士?!)

    4月1日刊行予定 乞うご期待!!!

◇P.S.

   なお当日は、PEKA終了後、いつもの焼肉屋さんで「忘年会」が盛大に催されました。(研究会よりも2名出席者が多かった!)

   入試やオリンピックをいいことに、『PEKA ニューズレター12』の発送が大変に遅れましたことを、深くお詫び申し上げます。

(白)

 次回は12/14(土)2:30-5:30 上智大 四谷キャンパス 中央図書館 7F L-710 にて、

 

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