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NO.114

 


7/4/2009

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     PEKA (ペダゴジーを考える会) News Letter no.114

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■□■ 次回例会のご案内 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
年間テーマ「学習の意識化」について
... 2009年度の年間テーマは、「学習の意識化を目指して」に決まりました。「意
識化」という用語は、私たちが日常よく使うものです。また、ネットで「意識
化」をキーワードにして検索すると、語学教育だけでなく幅広い分野で使われ
ている用語でもあります。しかし、語学教育の分野で「意識化」という概念を
提唱した学者たちは、どのような意味でこの用語を使い始めたのでしょうか。
また、この概念はどのような教育現場を背景に生まれてきたのでしょうか。次
回の例会では、文献を参照しながら「意識化」について勉強したいと思います。
(井上美穂)

日時:4月18日(土)14:30〜17:20
場所:ピアソン・エデュケーション(桐原書店)B1F 102/103会議室
(杉並区高円寺南2-44-5
JR中央線高円寺駅徒歩5分/地下鉄丸の内線新高円寺駅徒歩7分)
地図参照 http://www.pearsoned.co.jp/map.html

*どなたでもご参加いただけます。参加費は無料です。

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■■■【6月例会準備】
<新学期実施の学生アンケートを4月例会にご持参ください!>━━━━

6月の例会では、教師が学生のことを知るための道具としての「アンケート」
をテーマとします。
おそらくみなさん、4月の新学期の最初の授業の際に、学生のことを知るため
にアンケートを作成し、利用しているのではないでしょうか。
6月の例会では、このような学生のプロフィールを把握するために皆さんが実
施しているアンケートについて話し合い、最終的にPEKAの例会の中で、より洗
練したアンケートを作成します。

そこで、お手数ですが、4月の例会の際に、実際にアンケートを利用している
方は、そのアンケートのコピーを茂木にお渡しください。
また、4月の例会に来られない方は茂木(下記)までメールの添付で送ってい
ただいても結構です。宜しくお願いいたします。
メールアドレス r-mogiアロバーズpop21.odn.ne.jp
(アロバーズを変換してください)

■■■【2/21例会報告】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<年間テーマを決めましょう。>
〜井上美穂さん

2月の例会は、参加人数は多くはありませんでしたが、初めて参加された方や
久しぶりに顔を出してくださった方も交えて、私たちの仕事のいろいろな側面
からの考察がなされました。年間テーマを決めるにあたって、それぞれが興味
をもっている点や悩んでいることを知り、教師としての視野を広げてくれる例
会となりました。

1.過去の年間テーマと他の学会が扱っているテーマ
井上さんがまとめてくださった表を見ながら、過去のPEKA における年間テー
マや例会のテーマを振り返りました。約10年間の例会テーマが、構成33回、
実践28回、クラス運営25回、研修19回、教材18回(注:井上さんのカウン
トによる)と、実践的なテーマを扱っていることがはっきりしました。
また、他の学会が扱っているテーマも紹介されました。「学習支援」、
「e-Learning」、「場面における対応能力」など、PEKA ではあまり扱われない項
目も見られました。

2.グループディスカッション
3人のグループで、話し合いました。話し合いの前に、司会者から注意があり
ました。「発表のしかたは、1:テーマとしてそのまま使えるように内容を一言
で表す。2:それを説明する。」これを念頭に置いて、グループで15分間話し合
いました。

3.各グループの案の発表
●グループ1:
<あなたは学習者について何を知っていますか;学習者について学びましょ
う;学習者のニーズ;学習者の心理(学生・生徒の学習量が減少しているのは
なぜ?集中できないのはなぜ?話すときの不安感はどこから?)>
→学習心理学を文献購読と実践面から考察/「何を理解したか、学習方法、痛
み」を共有する試み。→きちんと聞いて、その内容を一般化できる(「やった」
という事が記憶に残るのではなく、「やったことは何だったのか」という事を考
えられる)ようにするには?高校などでは対策が取られているか。
● グループ2:
(一つにまとまらなかたったので)
1)<語彙の学習>学習者のフランス語運用能力に支障をきたしている大きな
理由の一つに語彙が少ないということが挙げられる。どのような教え方が効果
的か?コーパス作り?初心者のための語彙?覚えるためのストラテジー?
2)<フランス語の可能性>「フランス語学習の先にあるものは?学校という
場を離れても生涯フランス語にかかわっていくか?フランス語を使って何がで
きるのか?」具体的にはフランス人との交流、会話、フランス語圏の旅行等を
明示(企画)し学習活動への効果を期待する。フランス語が学習者それぞれに
とってどういう位置を占めるのか、どういう可能性をもたらすのかも考えてみ
る。
●グループ3:
<四技能を授業でどのように扱うか?>「話す、聞く、読む、書く」の授業に
おけるバランスは?例えば、発音の指導や作文の添削にどれくらいの時間を使
うのか?また、四技能全てが必要なのか?
● グループ4:
<学習支援のためのツール>学習者を助けるために教師が持ちうるツールと
は?例として、学習経験を知るためのアンケート、学習日誌、教員が共有でき
る学習者の自己評価表、語彙学習のツール。ツールを生かすために授業では何
をすれば良いか。学習を意識化させるにはどうすればいいか。(→学習を意識化
できる学習者とはどんな学習者なのかという議論がありました。)
●司会者の提案:
<何を、どの順番で教えるか>現在、「購読(文章理解)+発音」という授業を
行っているが、発音を先に教えるか、語彙なのか、文法なのかで試行錯誤して
いる。「何を、どの順番で」というのは、一般の語学の授業においてだけでなく、
発音だけ、文法だけ、また文学の授業等においても考える必要があるのではな
いか。

4.年間テーマ
各グループの発表に対して意見交換がなされました。また、各グループが同じ
く興味を示した点を整理しました。そして、以下の六点にまとめました。
1)学習者の心理
2)学習者を知るためのアンケート
3)学習の意識化の方法
4)学習の一般化の方法
5)フランス語学習の目的と可能性
6)教師の意識化
ここから、年間テーマは「学習の意識化をめざして」と決まりました。

5.今年度のPEKA例会予定
今年度の例会は、4/18 学習者の心理(井上さん)、6/20 学習者を知るための
アンケート(茂木さん)、9/19、10/24、12/19、2010/2/20 となります。3回目
以降の例会の発表(司会)者は4月の例会において募ります。自分の興味のあ
る点、できそうな事を考えておいてください。
(10月の例会日程は、変更される可能性があります。次号NLでお知らせします。)
「アンケート」は、新年度を迎えてそれぞれがアンケートを行い、それを持ち
寄れるように、という主旨で6月になりました。皆さん、それぞれの授業でぜ
ひ自分なりのアンケートを行ってみてください。(上記茂木さんからの案内も参
照のこと。)

2月の例会は、終了予定時刻まで10分を残して散会となりました。井上さん
の時間管理、会の運営しかたに拍手が贈られました。
 (K.U.)
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