Pékaトップページ       過去ニューズレターMENU    

 

NO.106

 


24/11/2007

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏

     PEKA (ペダゴジーを考える会) News Letter no.106

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏


■□■ 次回例会のご案内 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

「くのいちへの道」
......... 明神慈(ポかリン記憶舎)
周りの気配がよめる人は、自分の気配を消したり点けたりできる人です。
まずは上半身の力をぬくこと。その場にあるエネルギーを味方にする様々なエ
クササイズで遊びます。運動着+タオル持参でおいで下さい。

日時:12月15日(土)14:30〜17:20
ピアソン・エデュケーション(桐原書店)B1F 102/103会議室
(杉並区高円寺南2-44-5
JR中央線高円寺駅徒歩5分/地下鉄丸の内線新高円寺駅徒歩7分)
地図参照 http://www.pearsoned.co.jp/map.html

*参加費1000円。どなたでもご参加いただけます。
*私たちは、ふだん教室で、どのくらい学習者に耳を傾けているでしょうか。
声に出されないメッセージをちゃんと受け止めようとしているでしょうか。こ
うした問いを意識化するのに役立つエクササイズです。お気軽にご参加くださ
い。(高瀬智子)

明神 慈 Myojin Yasu (劇作家・演出家・ポかリン記憶舎 舎長)
「地上3cmに浮かぶ楽園」を標に、現実の皮膜が融解してゆく「瞑想的空間」
を国内外で体現中。拘束された身体で時空を動かすパフォーマンス「和服美女
空間」でも好評を博している。現代人が崩しやすい「こころ・からだ・ことば」
をつなぐ回路を育てるため、日本人の身体感覚を基とした俳優訓練法「ポかメ
ソッド」を練り上げ、普及に努めている。http://www.pocarine.org/

上へ

■【忘年会のご案内】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
12月15日(土) 例会終了後18時〜
六丸八 (TEL 03-3339-6823 ;JR高円寺駅北口「中通り」徒歩2〜3分)
(忘年会のみ参加の方には地図をお渡しします。参加連絡の際、お申し付けください)

予約の都合がありますので,参加なさる方は12月9日(日)までに以下までご連絡
ください。
電話/ファクス (根岸)
メール メールマガジン本号への「返信」で件名を「忘年会」としてください(または姫田まで)。

■□■ アンコール例会の希望を募ります □■□■□■□■□■□■□■□■□■
アンケートにご協力ください:
2008年度は2〜3回分の例会を、アンコール例会に充てたいと思います。
「もう1回聞きたい!」「今ならあのテーマにこれを言いたい!」「参加したか
ったけど行けなかった...」等、アンコールご希望のテーマをお知らせください。
ご回答は、このメールマガジンに「返信」で、集計者に届きます。
過去の例会テーマは、http://peka.cool.ne.jp/pekaNL/pekalisteJ.html
または、http://peka.cool.ne.jp/pekaNL/index.htmlでご覧いただけます。

■□■ 2008年度INTERVENANT/ANIMATEUR募集 □■□■□■□■□■□■□■□■
2008年度の例会日程は、4月19日、6月21日、9月20日、10月18日、
12月20日、2009年2月21日、いずれも土曜日午後です。
現在、発表者、テーマ提案(司会)者を募集しています。フランス語教育、教
室活動に直接的、間接的に関係するテーマであること、内容との関係から持ち
時間90分の効果的構成を考慮すること(構成は自由です)、この二つが条件で
す。PEKAでANIMATEUR経験のない方、大歓迎です。ぜひ、ご応募ください。
このメールマガジンに「返信」で、件名「発表希望」とし、例会のアイディア
をお知らせください。

上へ

■■■【9/15例会報告】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<夏期研修報告>
.........土屋良二さん(津田塾大学)       (キーワード:研修)

 土屋さんが8月4週間にわたりCLA (UNIVERSITE DE FRANCHE COMTE,
BESANCON)で受けたFORMATION DE PROFESSEURS ET DE FORMATEURS
EN FLEの報告。当初FORMATION DE FORMATEURSのみに参加する予定だ
ったけれど、8月はそのプログラムに参加希望者が少なかったためと、また、
CLAがケニア、ウガンダ、タンザニアのFORMATEURS緊急養成を引き受ける
必要があったため、土屋さんは、午前中(8H30-10H/10H30-12H)は、FORMATION
DE PROFESSEURSのモジュールに参加し、午後(13H30-15H/15H30-17H)、
SPECIALISATION POUR FORMATEURSを受けました。

◇CLAでは、FORMATION DE PROFESSEURSの分野としては、フランス語の
ブラッシュアップ、教授法と授業実践、TICEの活用、早期教育、文化と社会、
FOSが用意されています。http://www.christianlavenne.com.fr/cadre_aout.php
 土屋さんが参加したのは、教授法と授業実践のうちのANALYSE DES
METHODES、GRAMMAIRE ET COMMUNICATION(前期8日間)、PEDAGOGIE
DES TEMPS、LINGUISTIQUE DES TEMPS(後期8日間)です。
ANALYSE...(講師はNicole POIRIE)では、現在よく見られるようになった学習
者間で課題達成のための言語使用を促すタスク活動中心のメソードを、教授法
の歴史に位置づけて考えました。
GRAMMAIRE...(Evelyne BERARD)は、コミュニケーション活動と関係づけなが
ら文法を教える方法が具体的に例示されました。土屋さんはこの後期から、
BERARDのGRAMMAIRE DU FRANCAIS NIV.A1/2(DIDIER)を授業でも使い始
めたそうです。
...DES TEMPSはいずれもDaniel DUPREYのモジュールで、PEDAGOGIE..の方
では、複合過去と半過去の使い分け、大過去、前未来の用法について授業で扱
う難しさ、教え方などを、参加教員とディスカッションしながら検討し、続く
LINGUISTIQUE...では、同じ項目について言語学的観点から講義という形式で
した。彼の著書は、近刊だそうです。

◇土屋さんは、FORMATION DE FORMATEURSとしては、期間中の午後ずっと
CONCEPTION DE DISPOSITIFS DE FORMATIONのクラスに参加していました。
他に参加者は4名。その目的は多様です。ナイジェリアのCOLLEGUEは、イ
マージョン教育を行なうVILLAGEと称される機関で900名が受けるクラス分
けテストの方法を検討するために来ていました。その話から、アフリカでは英
語圏であっても、フランス語の有用性が意識されていることが実感されます。
ベナンとトーゴのCOLLEGUESは、財政的困難のなかで言語教育を活性化する
方法を、イエメンのCOLLEGUEは、通訳翻訳者を緊急に大量に養成する必要
性を実現する方法を課題としていました。土屋さんは、SJDF、SJLLF、大使館
共催のフランス語教育国内スタージュ、つまり新人教員養成のあり方を課題と
しました。モジュール表題のDISPOSITIFというのは(流行のタームですが)、
つまりこれら課題解決のための枠組み、形態、取組み、用意するものという意
味です。
 講師Monique LE LARDICの示すINGENIERIE DE LA FORMATIONの考え方は、
今日的経営コンサルティングとしての人材育成・組織開発におけるINGENIERIE
と同じです。土屋さんのノートに残るGuy LE BOTERFによるINGENIERIEの定義は、
「投資の最適化と実現条件を満たす人材育成方法を構想する時の活動の総体」、
ASSOCIATION FRANCAISE DE NORMALISATION(AFNOR)による定義は「目標に照らした
人材育成実行組織または方法の構想手続きの総体」です。LE LARDICが今回のクラ
スで配布したチャートによれば、現状の問題点および望まれる状態の調査分析→
戦略目標の特定→養成すべき人材、能力の特定、養成対象者の既得能力調査分析→
養成目標特定→到達に向けた手続きの特定→養成プログラムの種類構成→被養成者
が得るもの特定→養成の効果測定、これら段階から成る全体です。
CONCEPTION→REALISATIONだけでなく→CONTROLEまで含みます。
MOTIVATIONとCOMPETENCESとENVIRONNEMENTの相互影響を念頭において検討します。
 クラスでは参加者は、各自のもつ課題に即しチャートに沿って、CAHIER DE
CHARGES(ここでは企画書)を書いていきました。


上へ

■■■【10/20例会報告2】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<PEKA 2008年度の活動について>

 土屋さんが研修から持ち帰った上記INGENIERIE DE LA FORMATION :
IDENTIFICATION DES OBJECTIFS DE FORMATIONチャートを見ながら、2008
年度のテーマを考えることにしました。
 PEKAにおける現状の問題点として挙がったのは以下のことです。
1) 興味ある内容の回にだけ、受動的に参加する人が多い。PEKAは運営責任
をわざと決めていないせいもあり、人によっては責任感の薄い参加になりがち。
2) 例会のANIMATEUR司会者は、授業の教案と同じように、例会の構成、
流れを練っているか。グループディスカッションを入れれば、PEKA的という
短絡思考がないか。
 1点目については、若い参加者の中には、PEKAが脱中心/多中心的集まりで
あることが見えづらく、発言しづらい雰囲気を感じる人もいるはずだし、会員
制を取らない自由な形態を守る以上、得たい情報だけ得て帰る人を批判できな
いだろうという反論がありました。この問題点は、直接に2008年の<目標>へ
繋げにくいものでもあります。
 しかし、2点目の解決を目指すことで、1点目の問題の解決が見えるかも
しれない。<目標>を、ANIMATEUR力、例会の構成力としてはどうか。そこで
これまで受動的参加のみだった人にも、ぜひANIMATEURを経験してもらいたい。
 2008年度は、毎回例会の後半を、例会の導入、構成、ANIMATEURの話し方、
伝え方、参加者に対する配慮に関する評価に充てたいと思います。各回の内容は
決めていませんが、ベテランの回と新人の回を作ります(二ツ目の回も。多分。)
 ということで、アンコール例会の希望(上記アンケート参照)と、新人/若
手の発表/司会希望を募ります(上記参照)。
(M.H.@もう「若手」と言うには薹が立ちすぎなんですけど...「二ツ目」?)


上へ


*カンパは以下の口座でお受けしています。
郵便振替口座 00120-1-764679 PEKA

***************************************

PEKA (ペダゴジーを考える会)News Letter
配信システム:まぐまぐ
http://www.mag2.com/
配信登録・解除の手続きは
http://www.mag2.com/m/0000228585.html

*PEKAの活動について詳しくは
http://peka.cool.ne.jp/

***************************************

◎PEKA (ペダゴジーを考える会)News Letterのバックナンバー
⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000228585/ .


       

上へ


Pékaトップページ     過去ニューズレターMENU